PRIDE（プライド） (ページ20)

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side サンジページ20

｢お兄さん、どう？｣

見事なブロンドの美女が、真っ赤な口紅を引いた口元で笑った
体のラインが強調されるような、短いスカートとタイトな洋服からは、強い香水の香りがした

昼下がりからの、レディの熱烈な歓迎に悪い気はしねぇが

｢申し訳無いお嬢さん。俺、ちょっと用事があるもんで｣

片手でタバコを取りだして、深く煙を吸い込みながら、踵を返した。
ナミさんが行きそうなブティックを覗いて回ると

｢あら。そんなに慌てて、色男が台無しじゃなくて？｣

聞きなれた声に振り返ると、
ロビンちゃんがふわりと笑ってたっていた

｢あなたの事だから、ナミが気になるんでしょう？｣

｢あー…まぁな。｣

既に買い物を済ませたのか、手にいくつかの紙袋を提げて、ロビンちゃんは、
ナミが好きそうだなと思って、私も見てたのよ、と微笑んだ

｢ナミが気になると言うより、あなたはナミを連れていった、彼との動向が気になるって顔ね。｣

そう言って笑う横顔は、見惚れるくれぇに綺麗だけど、ふふっと笑った目には、少しだけ意地悪な影が見えた。

｢ったく、ロビンちゃんには、適わねぇね｣

俺は両手を上げて、降参のポーズを取った

ふぅっと吐き出したタバコの煙が空へまたひとつ消えた