PRIDE（プライド） (ページ17)

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side ゾロページ17

ナミの肌は、想像以上の弾力で、ゾッとするほど白い腹に、俺の喉がゴクリとなった。

濡れたままの体を拭いてやろうと、着ていたシャツをたくしあげると、顕になった雪のような白い肌と、それにそぐわない熱もった肌は、俺の手に吸い付くように心地よかった。

何をするの、と

俺の腕を解くかと思いきや、
ナミは潤んだ目で、俺の方をじっと見つめていた

その上目遣いからは、恐怖は微塵も感じとれなくて、だけどかすかに不安げに揺れる茶色の大きな瞳が、俺の心を激しく揺さぶる

仲間の女だ

しかも、コックの、だ

理性は止めるのに、俺の体は凍りついたように動かない

せめて、と思って俺の口から出た言葉は

「お前、仲間とはいえ、男の俺に、そんな姿見せるんじゃ、ねえよ…コックが嫌がるぜ」

そんな情けないセリフだった

ナミは一瞬大きな目を見開いたあとに、
ふっとその長いまつげを伏せた

そして、静かにその唇が動いた

「サンジくんは…気にしないわよ…」

その声は、とてもかわいていて、2人きりの船内によく響いた

今更気づく、2人きりの船内
静寂が似合わないこの船に、土砂降りにふられ
帰ってきたのは俺たちふたりだけで

もしかしたら、今にも誰かクルーが帰ってくるかもしれないのに

「そんな事…ねぇだろ」

「サンジくんは、私が誰と、どこで何をしようと気にしないから…」

俺の否定を、更にかき消すナミの言葉に
俺は、唯一まとっていた薄っぺらい理性で押さえつけていた欲望が、チラリと顔を出したことに気付かされる

「それなら…」

逃げる時間を、十分に与えて
拒絶できるように最大限弛めた腕の力

「試してみるか」

抵抗を示さない、ナミの華奢な肩を押さえつけて
そのまま、欲望のままに唇を塞いだ

俺の中で

理性が崩れる音がした