検索窓
今日:5 hit、昨日:32 hit、合計:386 hit

sideサンジ ページ12

「次の島での予定は?」


キッチンで、航海日誌を書いている勉強家のプリンセスに、温かい紅茶と、クッキーを差し入れたときに、俺がそう聞くと、ペンを走らせる手がふと止まった。


「ゾロに、この間勝手に飲まれたお酒を弁償してもらうわ。
特段高いやつ!」


ナミさんは、思い出したように手に力を込めた。

荷物持ちもさせて、洋服を買うのよ!
と息巻いている


次の島では、食料の買い出しを済ませたら、
ナミさんとデートするのもいいかな、なんて俺は浮かれていた。

ロビンちゃんからの聞くところによると
次の島はなんでも、新鮮な魚介が有名な漁港を有する島らしく、リゾート地としても人気のあるその島では、真珠産業も盛んらしい。

ナミさんの美しさにお似合いな、素敵な真珠のピアスのひとつでも買って差しあげてぇ

そんなことを思っていたが
真っ先に、マリモと過ごす、と言われて俺は黙ってしまった。


そんなやつのことは気にしないで、
俺と過ごして欲しい

そう言えばいいのに、俺の口から出た言葉は


「そうか。きっとナミさんならどんな洋服でも着こなしちまうよ」


そんな当たり障りのない言葉だった


嫉妬なんて、バカみてぇだ
そんな情けない思いで彼女を失望させたくなくて
俺は、至って冷静を装った


相手がマリモだろうが仲間だろうが
彼女を俺以外の男と2人きりになんてさせたくねぇ

彼女は俺のものだと、どす黒い独占欲に支配される



でもその言葉は、俺の胸の中で握潰された


嫉妬なんて、情けねぇだろ

side ナミ→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:ワンピース , サンジ , ゾロ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:新世界のハート | 作成日時:2024年2月22日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。