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三匹の蝶（洞潔side） ページ7
〜酒呑ファミリー(洞潔side)〜
そして、私と酒呑童子様は桜樹霊界に入った。
そこは幻想的な場所で、長めの階段を登れば、灯篭と人魂を私達が通り過ぎると同時に光りだす。
とある場所には寝殿造のような屋敷があった。
恐らく酒呑童子様が言っていた“アイツ“が暮らしてる場所なのだろう。
少し奥まで来ると蝶が沢山羽ばたいている。
まるで、歓迎しているように。
洞潔「なんと…」
酒呑「随分と大きな桜樹だな…」
そこにはあの鬼桜よりもはるかに大きい桜樹があった。
その後ろにはとても大きく、美しい満月が見える
酒呑「おい。いるのだろう？」
……
酒呑童子様が呼びかけても返事はなかった。
酒呑「…返事なし…か。もしかして桜樹の方にいるのかもな。」
洞潔「……。」
この空間を作り出す程の力を持つのか…？
一体どんな奴なのだ…
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作者名：珠華姫 | 作成日時：2019年3月31日 1時
