World is mine 2 (ページ9)

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後日談

復帰直後の檜山の傍にはぴったりとAが引っ付いている。

しかも珍しくずっと光成呼び。

『こーせー髪やって〜』

檜山「あーこら動くな、火傷するよ」

楽屋でも別の仕事場でも雛鳥みたいに後ろくっついてくし
手繋いだり隣に座ったりほんとに珍しくスキンシップも多い。
よっぽど檜山が居るのが嬉しいんだろと伝わってくるから、みんなも何も言わず見守ってる。

深田「檜山くん戻ってきてからべったりだねAちゃん」

青木「しかも満更じゃなさそうな顔してるからおもろいよねぇ」

深田「旦那とられてるけどいいわけ？」

青木「俺はいつ檜山くんの嫁になったんだよ笑笑」

困った時しか光成って呼ばん癖にずっと名前で呼んでるから
この出来事は後世に語り継がれるべきAのデレ期として忍者内の伝説になった。

『こせ、どこいくの？』

檜山「シャワー浴びてくるだけだよ」

『じゃあ一緒にいく〜』

皇輝「ちょっと！それはさすがに許せないよ？！？！」

当たり前みたいな顔で手を引いてる檜山とついていこうとするAにすかさず皇輝くんが止めに入る。

檜山も檜山で休みボケしたのかバカになってるなこれ笑

黒田「何お前もえ？みたいな顔してんだよ笑ダメに決まってるだろ笑」

檜山「ん？あ、ダメか。ダメだね笑」

元木「Aもなんで？って顔しないの笑。檜山逃げないからここで待ってなさい」

俺に座らされてすんっとした顔してるのも笑える。

それが数日も経てばまた檜山呼びに戻って、深田や黒ちゃんとくっついてる時間の方が増えていつものAに戻ったけど、

お互い信頼しきった顔で背中を任せるようなAと檜山の関係性は
俺と颯太のそれとなんだか似ていて少し元気が出た。

『湧ちゃん、大丈夫だよ』

元木「…当たり前だろ？」

Aが声をかけてきた理由は言わなくても全部伝わってる。

元木「あーあ、檜山ばっかにゲロ甘なAももう見れないのかー」

『なあに、湧ちゃん嫉妬ー？しょうがないなあ〜』

ぎゅーっと正面から抱きついてくるA
傍から見たら俺があしらう形に見えるだろうけど

いくつになっても立ち回りが上手くて俺はホント助けられてるよ。

元木「…さんきゅ、」

『お易い御用だよ』

同じ景色をみて輝きたいと思う同期が2人もいるんだから
俺はつくづく恵まれてる。

少し先で待ってるよ。

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