World is mine 2 (ページ5)

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『…きょう、うちにお泊まりしてかない…？』

タクシーの中で俺と檜山くんの手をぎゅっと握り、
俯きながら小さな声で呟いたAちゃん。

こんな状況ではあるけどさすがに可愛すぎて口元が緩むのを堪えられずに檜山くんから小突かれる。

深田「もちろんお易い御用だよ」

そんなこんなで3人でAちゃんのお家にお泊まりすることに。

家に着く頃には落ち着いたのか、
さっきはごめんね〜とふにゃふにゃ笑うAちゃん。

せっかくだからUberでも頼んで楽しく過ごそう、と提案し3人で配達を待つことに。

『ねえ、おふとんリビングに敷いて眠くなったら3人でねよ？』

いつでも寝落ちできるよ〜と寝室へ行ってしまったAちゃん。

檜山「…悪い、あの強がりも自己防衛みたいなもんだから今は付き合ってやって」

深田「当たり前。俺もちょっとはAちゃんの空元気を見抜けるようになってきたわ」

そう言ってお互い顔を見合せ笑う。

深田「あ、待ってAちゃん？俺らパンツないわ」

『え〜？多分黒ちゃんとか颯太のあるはずだよ〜借りたら？？』

檜山「俺自分の置いてある」

いやいやいやいや、ちょっとまって？！
なんそれ聞いてないけど？？

深田「年頃の女の子の家になんでそんな男もんのパンツストックさせてんの？！なに、俺が知らないだけでみんなそんな入り浸ってんの？？」

檜山「年頃の女って言ったってAじゃん？ね？」

『ね！全然気にしてなかった！湧ちゃんが勝手に片付けてくれるし！』

そこはちょっとは気にしてよ……。

檜山くんも過保護な癖にこういうとこズレてるから困る。
こんなの皇輝くんが知ったら失神しちゃうよ。

…おもろいから今度のブログに書いてやろ。笑

結局仲良くご飯食べて眠くなったら川の字で引っ付いて寝て、
Aちゃんが安心した顔ですやすや寝息を立てるから
俺も檜山くんもそのまま目を閉じた。

目が覚めたらAちゃんが笑顔でいられる世界になっていますように。

もちろん皇輝くんには下着は持ち帰れ！と大目玉(何故か俺も)を喰らいましたとさ。

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