World is mine 2 (ページ14)

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不憫な後輩ページ14

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『がせ〜？』

長瀬「なんすか」

まだ誰も来てないリハ場でふたり先にストレッチをしている。
Aちゃんとは同い年でも歴では先輩後輩だから俺の方が下ぽく扱われることが多いけど、
二人でいる時は何となく妹ぽくなるところが俺だけが知ってるAちゃんの可愛いポイントだったりする。

『アメサマのアクロのところ味方になってくれてアリガトね』

俺はよくアクロの構成をつけることが多いのだけど、
Aちゃんの見せ場を作ろうとすれば衣装のスカートがとか危ないからとか色々問題が発生してくるわけで。

そんな中Aちゃんが「飛びたい」と言った時はなるべく周りを説得して取り入れるようにするのが俺の役目。

女だからとかそういうの関係なしにAちゃんのアクロバットに関しては手放しで尊敬してるからだ。

長瀬「結局布のひらっとしたのまで綺麗に見えるように考えて飛べるAちゃんがすごいんだよ」

『んふふありがとう〜。
長瀬がさ、いつも私を女扱いせずに対等に振り付けてくれるからそれがすごいうれしいんだあ』

だから頑張ろうって思えるよ、とニコニコして笑うAちゃん。

そんな顔されちゃ俺だってもっと頑張んねえとな～。

『あ、そうだ。こっち来て？写真撮ろ！ブログ載せる！』

全身が写るように鏡に向かってスマホを向けて手招きするAちゃん。

長瀬「はいはい〜ツーショ久しぶりっすね～」

そう言ってAちゃんのそばによると、にやにやしながらスっとへそピが見えるようにお腹を見せてきて鏡越しに目があった。

長瀬「っちょっと！！この前それやって皇輝くん達に怒られたばっかっしょ！」

背中側からハグするようにお腹に手を伸ばすと『んも〜隠さないでよ〜ファンの子にまだお披露目出来てないんだから〜』とほっぺを膨らますAちゃん。

結局鏡越しの自撮りで俺がバックハグしてる写真がブログにアップされると、メンバーからも総ツッコミが来る訳で。

内村「ちょっと待ってこれAの服捲ってんの長瀬？」

長瀬「違うってば冤罪だって！！逆！！！俺がお腹見えないように戻してあげてんの！！Aちゃんあの瞬間切り取って載せんのずるいってば！！」

元木「お前やってんな？？てかバックハグすんな」

長瀬「だから冤罪だってば！！」

『長瀬が男だった笑』

長瀬「Aちゃんんん？！」

彼女も悪い顔でノるもんだから
湧くん達に散々な目にあわされた。無念。