World is mine (ページ10)

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わっしょいページ10

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長瀬｢ばかばかばかばか！それで出てくんなって！｣

皇輝｢ちょっとA！今回は忍者だけじゃないんだから気をつけてって言ったでしょ！｣

檜山｢早くこっち来い！｣

ぐいっと檜山くんに手を引かれてAちゃん専用の着替え部屋もといカーテンの仕切りの中に入っていく。

忍者単独のライブの時だと早替えの機会も多いから着替え場の脇にあるAちゃん専用の簡易試着室のようなカーテンのついた仕切りの中に入らずその辺でぽいぽい着替えることもあるけれど

ここは東西のジュニアが集まる大型現場だっていうのに
相変わらず危機感のないお姫様はいつものようにペラペラのインナーだけでその辺をうろちょろして周囲をギョッとさせる。

浮所｢…びっくりした、久しぶりにAちゃんの悪癖に遭遇したわ｣

中村｢姫の管理しとかないと見慣れてない関西勢とかちびっこもいるんだから気をつけなね～まあ俺はかわいいA見れて元気出たけど～｣

深田｢いや～…すんませんほんとうちの子が｣

黒田｢よく言って聞かせますんで｣

人の気苦労も知らないでカーテンの中からはAちゃんの気の抜けた声とお小言を言いながらも着替えを手伝う檜山くんの声が聞こえる。

『だってこれ！背中のとこ取れちゃって閉まんないんだもん！』

檜山｢やったげるから次からは出てくる前に呼んで。…はい出来た。あとこれ出番まで上に羽織ってな｣

『ありがとねえひやま』

仲良く2人で出てきた所を見て嶺亜くんはまた爆笑しながら｢ほんと危機感ないねえ！ま、檜山は保護者だからいいのか｣と楽しそうにいじってスタンバイしに行った。

『…？なんのはなし？』

織山｢Aがとんだおてんば娘って話｣

この後かわこうと檜山くんにしっぽりとお説教をくらい、わっしょい期間中の着替えは必ず誰かがカーテン内に手を引いて送り届けてから自分の着替えに入ることになった。

ほんとAちゃんって愛されてるなあ。

『あおちゃんどしたの？』

ちょこまかと湧くんのパーカーを着たAちゃんが俺の顔を覗き込んだ。

青木｢なんでもない。…てかそれ湧さんの？どしたの？｣

『檜山が出番まで着とけって』

檜山｢なんかそこに湧のパーカーがちょうど転がってたから渡した｣

檜山くんもそういうところあるし当たり前にその後パーカー探して半裸でうろちょろする湧さんがいて、
ドームで緊張してた気持ちがみんなのおかげで少し落ち着ついた。

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