World is mine (ページ47)

今日:427 hit、昨日:992 hit、合計:115,838 hit

詳しい人ページ47

・

『湧ちゃーんピザパーティーしよ〜』

突如思い立ったA主催のホームパーティ。
単にAとみたピザのCMに洗脳されただけだけど。

リハ終わりに暇そうにしてた深田、颯太、長瀬の三人を誘ってAの家に一緒に帰宅した。

深田「俺Aちゃんの家久しぶりかも」

長瀬「俺は普通に初めてでアホほど緊張してる……」

内村「相変わらず女の子の部屋って感じ〜いいにおいする〜」

『颯太うちのフレグランスすきだよね笑』

ささ、すわって！と3人をソファや床に追いやって、俺は当たり前に台所に立たされている。

『あれえ、どこいった〜？』

元木「でかい皿は右下んとこ」

『湧ちゃんあれはー？』

元木「割り箸は後ろの棚」

深田「ねぇ笑、なんで家主より把握してんの笑」

おもろすぎでしょと颯太と2人爆笑する深田。

元木「こいつ忙しいと生活力皆無だから日用品のストック一緒に買いに行ってんのよ」

『湧ちゃんの方が私の家に何あるか詳しい』

長瀬「……それでいいんすか……笑」

内村「湧って檜山とかに比べたらAのこと放し飼いにしてる様に見えるけど実際結構重いよね〜」

元木「っせーな、重い言うな笑」

『なに？私が湧ちゃんに愛されてるってはなし？？』

はいはい、Aちゃんはめんこいでちゅよ〜と
軽くあしらってほっぺたを潰すとむすっとした顔で見上げてくるからいつまで経ってもあかちゃんみたい。

いいだけ飲み食いしてお腹がいっぱいになると家主であるAは1番先に俺の膝の上で寝落ちてしまった。

頭を撫でると猫みたいに擦り寄ってくるのが相変わらずかわいくて思わず頬がゆるむ。

長瀬「Aちゃんって後輩の前ではおねえさんぶるくせにさ、実際遺伝子レベルで尽くされ上手だよね」

内村「あ〜それめっちゃわかる」

深田「けどうっちーも割とその気質あるくない？現に湧くんって2人の子育てしてる時あるし」

元木「今よりも昔の颯太とAはまじですぐ泣くから両脇で号泣されて泣き止ませるの大変だったわ笑」

内村「あ〜あったねそんなことも笑」

長瀬「え！Aちゃんって泣き虫だったんすか？全然想像つかね…｣

深田「Aちゃんが泣くって相当なんかあった時っしょ？それか人選ぶし」

大人になったんだね〜と2人は呑気に言うけど
俺と颯太はAを眺めて頭を撫でることしか出来なかった。

昔は泣き虫だったのに、
じゃなくて本当は今もただの泣き虫なんだけど。

・