World is mine (ページ33)

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あくとわん裏側ページ33

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『それぞれの良さが出るようにグループの代表曲をリミックスして出すのはどうかな？』

ACTOneの全体ミーティングでAの一声から、ユニゾンでやる1曲を彼女が任されることになった。

時間もあまりない中で、それぞれグループ内でも役割分担しながらこの舞台に還元しようと忙しなく動いていて、

Aは全体のリミックス1曲と、グループ内の新曲2曲の作成で毎日事務所のレコーディングルームに缶詰状態で追い込みをかけている。

オフの日は朝から晩まで、仕事の後にも楽曲制作のために事務所に直行

責任感が強くて完璧主義者

それがグループや誰かのためになるなら尚更自分の限界すらも簡単に飛び越えて頑張れてしまうA。

1度集中すると周りの音が聞こえないくらいのめり込むから、まともにご飯すら食べてないんだろうと現場で会う度檜山や湧に無理やり口に栄養を突っ込まれてる姿も多々あった。

仕事の合間で少しの空き時間では珍しく雑談せずに近くに座る深田に頭を預け居眠りをするA。

深田「Aちゃん大丈夫かな…結構限界きてる気がする」

檜山「日にちない中でも妥協出来ないタイプだからかなり根詰めるし、そろそろ1回休ませたいんだけど」

1回やると決めたら言うこと聞かないからなーとAにブランケットをかけてやる檜山。

織山「ミーティングで進捗確認したけどグループの方は個人的に忍者でやりたくて作ってあったのがあるからそれを少し直して使うって言ってたからほぼ出来てるらしいんだけど。リミックスの方はほかのグループの兼ね合いもあるから結構ギリぽい」

元木「まあまだ時間あるし、もうちょい様子みてダメそうなら1回声掛けよ。こいつの性格的にもタイミングみて言ってやらないと逆に負担になるしなーこういう時は颯太、任せた」

内村「はい〜まかせて〜」

そう言ってぽんっと湧が俺の肩を叩く。

付き合いが長い分みんなAを理解しようとして何が彼女にとって最善なのか頭を悩ませる。

内村「もうちょいだけ見守ったげて。いまは頑張りたいとこだと思うから」

檜山「りょーかい」

甘えんぼうなくせに肝心な時に助けてって言えないA。

俺と同じで色んなことを気にして
あ、ダメかもって思った時にはもう手遅れになってる。

そんな危なっかしいところが似てると湧に言われるし

何となくAと気持ちを共有することが多いから

こういう時声をかけるタイミングを図るのが俺の役目。

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