World is mine (ページ13)

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疲れた時ページ13

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個人仕事が増えてメディアへの露出が広がるのはグループを知ってもらう機会に繋がるから嬉しいことなのに

分単位で刻まれたハードスケジュールに加えていつも元気を分けてくれるメンバーと中々会えないのも寂しくて上手くお仕事出来てるのか不安になるし、

今撮影中のドラマもシリアスな展開が多めの重ためなシーンで、メンタルが病んでる役柄がそっくり今の自分と重なりそう。

ドラマ撮影がクランクアップした頃には撮影期間のことがすっぽり記憶から抜けるくらい心も体も疲弊していた。

撮影のため久しぶりに事務所に行けばいつも賑やかなみんながいて、思わずほっとして涙が溢れてきた。

黒田「なになに、どしたの？A」

『…っわかんな、なんかみんなみたら出てきた』

私がところ構わず泣き出すから、その場にいたみんなが一斉に集まってくる。
自分で拭いもせずにぽたぽたと流れてくる涙をほっぺごと優しく包みながら「おつかれさん」と黒ちゃんが優しくあやしてくれる。

元木「まーたこんな痩せて、頑張れすぎるんだよなあお前は」
そう言いながら湧がぽんぽんと頭を撫でる。

撮影の前にみんなで出前とって飯食おうぜ～と湧の声掛けで大人にお願いしに行ってくれる皇輝くん、私が座るスペースを開けてくれるあじとみんながそれぞれ動き出す。

『うう…っわくちゃんが、やさしい…』

元木「俺はいつも優しいだろうが笑」

数日あってなかっただけなのに、
みんなに会ってないだけでこんなになっちゃうんだわたしって。

深田「Aちゃんスケジュールえぐかったもんなあ～そらこうなるわ」

内村「連絡しても返って来ないくらい忙しそうだったもん。溜まる前に教えて欲しかったけどこういう時連絡返すのも難しいもんね」

頑張り屋さんなのはいい事だけど、頑張りすぎ屋さんは卒業して欲しいな～と私を後ろから抱きしめながらぐりぐりしてくる颯太。

『…うぅ…ごめんなさい…』

檜山「いっぱい食べてゆっくり寝て休めばそのうち元気になるよ」

大丈夫、といつもみたいに私の欲しい言葉をくれる。
不思議とそっか、と納得してモヤモヤが晴れていく。

『やっぱみんながやさしぃ…っ泣』

黒田「バカ檜山！せっかく泣き止んだのにまた泣かすなよ！」

内村「鼻水出てるから笑、はいA､ちーんして」

『っあかちゃん扱いしないでぇ！』

元木「って言いながらかんでもらうんかい笑」

やっぱり私はみんなのそばが居心地いい。

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