音駒の関西人【男主】part2 (ページ15)

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３５話ページ15

体育館の中に入ると想像と違い何も置かれてなかった

『あれ？間違えた？』

海「舞台上見てないよね」

海に言われて舞台上を見ると今度は封筒じゃなく俺らそれぞれ宛のプレゼントが置かれていた

夜「ここに置くなよ(笑)」

黒「次が最後っぽいぞ」

クロが読み上げた内容は“最後の一歩であり最初の一歩を迎える場所にみんな居ます”

夜「あ、正門！」

『何で？』

夜「正門を出ると本格的に俺らは音駒高校を卒業して新しい道へと進むから？」

『あー』

やっくんに言われ今まで貰った物とカバンを持って正門に向かうと見慣れた姿の奴らがこっちを見ながら待っていた

福「Aさん」

『はい』

灰「夜久さん！」

夜「おう」

犬「海さん！」

海「うん」

孤「…クロ」

黒「ん？」

山「卒業！」

「「おめでとうございます！！」」

みんな泣くのを我慢しながら写真を撮ったり花束をプレゼントしてくれたりと最後の最後まで良い思い出だった

黒「んじゃ最後で最初の一歩を迎えますか」

夜「おう」

海「そうだね」

『あかーん
泣きそう』

まだ正門を超えてなかった俺らはクロの言葉で門の外に出て後ろを振り向くと１、２年が笑顔で校内に居るもんだから我慢していた涙が溢れ出てきた

あー、これで本当に高校生活終わったんだな

黒「…A？」

『俺！
初めて音駒に来た時は不安やったけど今なら胸張って言える

音駒に転校して良かったって

他の三年に比べたら短かったけどありがとう！！』

さようなら、高校生の俺。

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