北さんの妹ちゃん

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部活が終わり、お兄ちゃんはどうやと私に聞いてきた。出来ればマネージャーをやりたいと言えば、そうかと少し困ったような顔で言った。






「…ここだけじゃなくて、他の部活体験もちゃんと行きや。気が変わるかもしれへんし」



『うん、分かっとる。けど、マネージャーやるってなったら私頑張るから』






お兄ちゃんの私の頭を撫で、帰ろかと手を差し出してくる。いつものように繋ごうとしたところ、後ろから北さんと叫ばれた。



振り向けば、バレー部のところにいた同じ見た目をした人と、チベットスナギツネみたいな顔をした人がいた。


双子なんだろうか。髪色だけでしか判断がつかない。






「なんや、お前ら。もう帰る時間やろ」



「いや、そのっ…俺らも、挨拶しなあかんと思うて」






苦い顔をする先輩に、お兄ちゃんは恐れられているんだろうかと予想する。昔からそうだったから、何となく分かる。



双子の金髪のほうが侑先輩、銀髪のほうが治先輩。チベットスナギツネさんは角名倫太郎というらしい。






『ご丁寧にありがとうございます。お兄ちゃんのこと、これからも宜しくお願いします』






北さんや、と侑先輩が言う。私も北さんなのですが

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