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ほんの少しのソワソワを抱えながらジスの後ろを着いていくとバーのような外装の建物の前でジスが止まる
「ここ?」
「そう。じゃ、入ろっか」
「待って、閉まってるんじゃない?だってまだ昼間だもん」
「大丈夫だよ、ここ僕らのアジトだからいつでも空いてるんだ」
「僕らのアジト………?」
「みんな良い奴だから安心してよ」
「ま、待ってジス………わっ!!!」
半強制的に背中を押されてバーの中に足を踏み入れると
そこに居たのは私が初めて見る顔ばかりで不安が募る
「誰そいつ」
「ヒョンの連れ?」
「へ〜かわいいね」
名前も知らない人達が次々と口を開く中で黙ってこっちを見ている人もいるし興味無さそうにしてる人もいる
なんて言うか…この人たち凄く自由だ
「君さ、名前なんて言うの?」
ジスよりも背の高い人が私にそう尋ねると同時に私と話したことも無いはずの誰かが
「ソン Aだって
ネームプレートにそう書いてる」
と言って私が喋る隙も無く質問が解決していく
といってもまったく喋る気はなかったけど
でもこのネームプレートのせいでまた名前があっさり知られてしまったのは大誤算で
例え校則違反だとしてももうネームプレートは付けないようにしようと
そう決心した今日だった
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作者名:いぎょむ | 作成日時:2021年9月9日 17時