01 西と東が分かれる話 ページ8
ジョンハンに名前を覚えられてしまった昨日の話
ジスと友達になった1ヶ月前の話
「全部夢だったらいいのに」
なーんて、清々しいぐらい青い空にそう思いを伝えたって何も変わらないのにね
テスト期間に入った私達は今日も午前で終わる授業をやり終えて家に帰るところ
私達って言ってもまた私は時間をずらして友達となんかじゃなくて1人で帰っている
だって1人だと走ってもいいし歩いてもいいし止まってもいいもん
自由が1番だよ!
なんて呑気に考えながら歩いていると突然誰かに手首を掴まれる
「ギャッ!」
「ぶっ、何その声笑」
「もしかして…ジス?」
私でも女とは思えないダサい声を出したなとは思っているけど、そこまで笑う?と聞きたくなるぐらいに笑っているジスが目の前に立っている
ジスと私ってまだ繋がってたんだ、
「うん笑久しぶりだね」
「あ、うん。」
「なにそのよそよそしい感じ。たった1ヶ月会ってないだけなのに…もしかして僕のこと忘れたの?」
ちょっとだけ寂しそうな顔して私のことを見つめるジス
「そんなわけないじゃん!むしろ!!!」
「むしろ?」
「むしろ無意識にジスのこと思い出しちゃうぐらい………覚えて…る……………」
「なんでだんだん声小さくなってくのさ笑笑
で、それはAが僕のことを好きになったから?」
「え…………絶対無い」
「なにその絶対って
僕意外とデリケートなんだよ?傷付いちゃったなぁ…」
「あ、ごめんジス…そこまで傷つくと思って無かっ」
ジスってそんなに繊細な人だなんて知らなかったな、
ほんとに悪いことしちゃったのかも
「なんてね
嘘だよ、全部僕の演技だよ笑ふふ、A完全に騙されちゃってたね」
「私もうジスなんかと絶対に口聞かない!」
「え、それは困るんだけど」
「なーんて、嘘だよ
本気で困ってたね今
痛!!!」
仕返しするぐらいでバチなんて当たるわけないよねって油断しきってた私のおでこに、物凄い威力のデコピンが飛んでくる
「僕に嘘つくからだよ」
と言って笑うジスが今日はまた前みたいに笑っていない
正確に言えば笑ってるけどどこか寂しそうな感じ
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作者名:いぎょむ | 作成日時:2021年9月9日 17時