優しいイくんに惚れるまで (ページ33)

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33 訪問ミンギュページ33

余程お腹がすいてたのかお粥をゆっくりながらも食べ続けて遂には完食までしたソクミン

「ちょっとだけ調子よくなったよありがとねA」

ニコニコしながら言ってくるからまるで太陽みたい

熱もまだあるせいか顔が少し赤いから尚更太陽みたいだねソクミン

「あ、もう8時過ぎてる………Aそろそろ帰った方がいいよ」

「もうそんな時間なんだ、」

風邪ひいてるのにわざわざそう声掛けてくれるだなんてやっぱり優男って言われるだけあるなぁ…………

「風邪ひいてて家まで送っていけそうにないな、ごめんね」

「その気遣いオールパーフェクト」

「よくわかんないけどかわいい」

「それがよくわかんない」

やっぱり今日のソクミンはおかしいと確信しかけてしまいました

だってやけにかわいいって言ってくるんですから！
そんなこと言ったって何も出ませんよソクミン

"ピンポーン"

脳内会議を独自開催してる最中に鳴り響いたインターホンの音

「あれ、この時間に人？」

「なんか怖いね」

「私ちょっと見てくるね」

ドアの丸い穴から覗いてみるとやけに背の高い男性1人

「ミンギュ……くん？」

ドアを開くとわん！と声が聞こえそうな程にガヤガヤしてる大型犬…………じゃない、ミンギュくん

「わ！A！？？びっくりしたぁぁ、なんでソクミナの家に……？」

「ちょっと心配で来てみたんだよね」

「俺もだよ、同じだね！」

ほら、ミンギュくんにしっぽ生えてたら絶対フリフリしてる今

そこが凄い可愛い

うわ、すっごいにこにこしてるよ、ほんとに可愛いし愛くるしいなミンギュくん………

「ほらA、一緒にソクミナの部屋行こ？」

そう言い放って私に手を差し伸べるミンギュくん

この展開まるで乙女ゲームのよう

ゲームなら私の恋実ってるんだろうな………

なんで現実ってゲームみたいに上手くいかないのか、、、

でもミンギュくん、ソクミンくんの部屋まで数十メートルなのに手繋ぐのとかあり？

私はミンギュくんにとってちっぽけなこともすぐ意識しちゃう単純な女なんだよ

ミンギュくんの行動一生読めません