20 土砂降りとミンギュ ページ20
あの後ソクミンくんは眉毛を下げながら笑って走って私の前から消えたんだっけ
放課後
ヘナが委員会あるらしくて一緒に帰れないって言ってきて私今日は1人で帰ります
たまには1人も悪くないかも………とか思わない
今日に限って思えない
あんなに晴れてたのに今はすごく土砂降り
しかも私が帰ろうと思った瞬間にぽつりぽつりと雨が降り始めてきたからもう呪いたい
天気の差が激し過ぎるじゃん………私の個人的好きな天気教えてくれるイケメンのお兄さんが今日はずっと晴れ！って言ってたのに
お兄さん、今日午後から土砂降りだよって言ってよ…………！！！泣
もうしょうがないずぶ濡れで帰る？
「しかないよね…………はぁ、、、」
溜息をついて決心した私
頑張ろう私。帰ったら暖かいお風呂が待ってるから………！
1歩を踏み出したその瞬間
「あれ、Aじゃん。傘無いの？
俺の傘入って一緒に帰ろうよ」
「ミンギュくん！？」
「ミンギュね。」
「あ、ミンギュ。え、申し訳ないから大丈夫だよ、私家近いし…………」
近いとか言って、走って10分以上はかかるけど傘に入れてもらうのほんとに申し訳ないもん
「だーめ、入ってって。ずぶ濡れになっちゃうじゃん。」
「でもほんと大丈夫だって」
「はい、もう強制ね、一緒に帰りまーす 」
「ミンギュくんほんと私大丈夫だから！！！！！」
「大丈夫じゃないよ
それにミンギュミンギュミンギュ」
どんな時でもくんを付ければミンギュと訂正してくるミンギュくんは可愛かったりする
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作者名：いぎょむ x他1人 | 作成日時：2021年3月14日 0時
