16 朝、淡い期待を寄せて ページ16
朝
結局起きれなくて寝坊しかけた私はクロワッサンをくわえて家を出る
まあ別に歩いても良かったけど何だか走りたくて
てかミンギュくんも同じようなこと前してたっていう話をヘナから聞いた気がするけど………
「もひかひて！！！みんぎゅきゅんとおなひてんかひになふ！？！？？
(訳:もしかして！！！ミンギュくんと同じ展開になる！？！？？)」
淡い期待を寄せながら走る私
そして曲がり角
目の前に出てきたのは
人の形すら無いボールだった。
虚しい。はぁ、私今車の気分。ボールは危ないよ…………！
「(これはもしかしたら罠なのかもしれない。
これからまた曲がり角があるからそこで………今度はミンギュくんとぶつかって……)」
＿＿＿＿＿
誰も角から出ても来ないし出てくる気配も無いまま学校に着いてしまいました。やっぱり虚しいです
生徒玄関に入るとヘナの後ろ姿
「おはようヘナ！！！」
「おはよA！…………何それ制服汚すぎ」
「クロワッサン食べながら走って学校来たらこうなっちゃった」
ここは玄関
大丈夫！きっとバレない！！！
蟻さん美味しくいただいてください
むしろ感謝してください
「ちょっとここでパンのカス落とさないでよ馬鹿！！！もう…………私にもついたよパンのカス………」
「ごめんって笑笑」
そんな平和な会話してる私達に黄色い歓声の嵐
「「来た」」
声を揃える私達はそれにプラスで口角も上がる。
なんでかって
ミンギュくんが歩いて玄関に向かってるっていう証拠だから！！！
ヘナにとったらソクミンくんが歩いて玄関に向かってるっていう証拠。
これが私達の毎日の日課。
ここで待ってたらミンギュくんと近い距離になるはず。
昨日ちょっとだけ親しくなったけど
挨拶とかしてくれるのかな
淡い期待
本日2回目
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作者名：いぎょむ x他1人 | 作成日時：2021年3月14日 0時
