37話 ページ38
俺は何を考えてんねん
目の前におる女子にフイに触りたいと思った
けど、その行動は本人に拒まれた…
普通は此処で終わるはずや
したらあかんことっていうんはなんとなく分かってた…
この子を傷つけてしまうんも、後戻り出来ひんくなるってことも
ホンマにこの子に惚れ切ってまうってことも。
俺の頭は拒まれたらショックで頭動かんくなるって思っとった…
でも
結果は違った。
動かんくなるどころか急スピードに回転して上手い口実を気づけば話しとった…
アホやな俺………
好きなっとるやん
俺もいっそのこと泣こかな
真剣に悩んで苦しんでるこの子には失礼やけど……
俺も悲しなってくるわ…
「大丈夫やで…少しの辛抱や…あとちょっとや……あとちょっと…」
授業で出てきたことわざが珍しく俺の頭に残っとった。
「人の噂も75日。」
すると
「エッ、治君ってことわざ知ってたんだ!」
「まぁな、あ、あと…」
「治でええよ。」
やっぱり俺はお前の笑顔が1番見たい
もう少しだけ、近くで見させてや
なぁ、A……頼む…
今だけでいいから
俺だけを見てくれ……
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作者名:(名前) | 作成日時:2020年5月3日 19時