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34話 ページ35

必死で廊下を走り、教室の人混みを掻き分ける



「A!!」



ガシャンッ!



俺が声を上げたのと同時に意識がフッと消えたかの様に床に倒れた




「おい!しっかりせえ!A!!おい!」




彼女の元に駆け寄って大声で声を掛けるも全く反応しない



「わ、治じゃん…」



「やっぱホンマやん…」



「双子両方に手出すとか強すぎ…」



写真に写ってた俺が来たからか更に騒ぎ出すクラスメイト達…




誰1人としてこの子を心配してへん



ありえへん。何やねんコイツら




そんな奴らを無視して俺が彼女を運ぼうとすると



「そのまんまにしといたらいいんじゃない?」



はっ?



「めんどくさいしね〜、先生来たらさっき急に自分で倒れましたってことにしたらいいし」



「てか、どうやって運ぶん?まさかのお姫様抱っこはウケる!」



「それ!アッハハハ!」



ガッ



「えっ…」



「お前らよおベラベラ喋んな…この喧しブタ共…」



「いや、え、おしゃむ…?」



「まだ喋ってみろや…絶対後悔させたるわ」



俺が1番リーダーシップ取ってた女の頬を手で勢いよく持って言った




すると



「キャーー!誰か先生呼んで!」



「男子走って!」



「お、おう!」



「おい待てや…そういう事ちゃうやろ…」



「ちょっと!来ないで!」



「治、女子相手はさすがにヤバくね?」




なんやねんコイツら…



これじゃあ俺らが悪いみたいやん…



「先生!こっち!」



「なっ…!えっと…とりあえず治!Aを運べ!話しはそれからや!」




せやから運ぼうとしとるやんけ!!




クソッ!ほんっまに意味解らへん!



けど、…




自分の力が思っていた以上に無かったことに1番恥ずかしさと情けなさが入り混じった苦い思いとなり、深く残った



「すまん…A…」



小さな声で謝った。

自分の腕の中に小さくすっぽりと入った女子生徒に…

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設定タグ:ハイキュー , 宮侑 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:(名前) | 作成日時:2020年5月3日 19時

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