29話 ページ29
あれからなっちゃんの返信は何もなかった
いつもは既読はやいのにな
そんなことをぼんやりと思いながら自分の教室へ入る
「え…」
そこには目立った金髪の男子
と
私の友達
侑となっちゃんがいた
仲がよさそうに話している
「なん…で」
思わず声が出てしまった
「あ、おはようAさん」
侑が気づいてわざとらしく声をかけてきた
「次はなっちゃんなの…?」
「は?何怒ってんの自分」
「なっちゃんにも私にした様なことしないで」
「ハハッ!するわけないししたことないわ!」
「私にはいくらでも言ったらいいよ…でもなっちゃんは!」
「やめて!A!」
「…え」
私が侑になっちゃんを渡さない、守らないと。
そう思って言った言葉が今その本人に遮られた。
それはつまり
「もしかして…なっちゃん侑のこと…」
なっちゃんは頷いた
私の大切な人の心が奪われた
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作者名:(名前) | 作成日時:2020年5月3日 19時