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17話 ページ17
来る。
直感でそう感じた…
「俺はこの稲荷崎高校のバレー部や」
「そんでレギュラー」
「毎日毎日部活や」
「せやから…………」
侑の言っていることが聞こえる筈なのに全く聞こえない
聞こえるのは緊張感の高まった自分の鼓動
さっきのは本当に侑なの…
上手く頭が回ってくれない
息は吸えてるのになんで？
なんで…なんでなんでなんで
ガシッ
「！」
「なあ…話聞いとる？」
いつの間にか侑に頭を掴まれていた
「い、いや……」
「は？」
つい反射的な言葉が出てしまった
「ヒッ！ご、ごめんなさっ…い…」
「…………」
怖くて自分の膝に顔を埋めてしまった
目頭が凄く熱い
しばらくしないうちに
私の目から雫がこぼれ落ちた
何滴も…
何滴も…
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作者名：(名前) | 作成日時：2020年5月3日 19時
