今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:93,050 hit
小｜中｜大
14話 ページ14
侑が私に絡ませていた手を少しずつほどいていく
ほどけたのと同時に2人の間に長い沈黙と冷たく細い空気が通った
……………
私は地面に向けた自分の顔をゆっくりと上げ、侑を見上げて言った
「侑、別れよう…」
私はもうあなたの隣にはいられない…
私の言葉を聞いた侑は元から大きい目を更に大きく開かせた
「え…」
微かに開いた彼の口から動揺が分かった
「私、もうダメなの…」
自分の声が震えていることが分かる
怖い…怖くて侑の顔を見れない
自然に顔が下を向く
「だからもう…
「なんでなん？」
右腕の方にガッとした痛みが走った
「ッ！！」
痛みがした方を見てみると侑が私の右腕を掴んでいた
「い、いたい…あつむ」
攻撃している本人へと目を向ける
すると…
「嫌や」
「！」
この目だ…
私が怯え始めたキッカケ
嫉妬や孤独が含まれてる真っ黒で何も寄せ付けない、写さない
写っているのは見つめられている方だけ
暗い空間に酷く怯えた自分が見える
あの日も侑の瞳に私だけが写っていた………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：(名前) | 作成日時：2020年5月3日 19時
