特級呪術師の少女、異能力者の街に来ました。

ワカメおにぎりが十二個 ページ14

Aside


『質問は交互にね。最初はおじさんからでいーよ』


「ふむ…では、何故君はマフィアに侵入した？」


『情報収集するため。目立つ建物で裏の方に繋がりがあるなら沢山情報あるでしょ？って思って。
　次はこっちの番。んー…おじさんは今まで〈呪術〉に関すること聞いたことある？』


「怪しい壺や超能力の類なら聞いたことはあるよ。ただ、君の言う〈呪術〉とは違うものだろう。」


『怪奇現象とかはデマの方が多いからねぇ…んじゃ、次どーぞ』


「では二つ目。君が条件に出した〈怪死者が減る〉というのは、具体的にどうするのかな？」


『それは簡単。この建物内にいる呪霊を祓うだけだよ』


というかコレ、先に呪術に関すること全部話してから質問される方が楽なのでは？

うん、そうしよ。これ以上面倒臭くなってたまるか。


『あー、まずは呪霊について説明するから、質問は後でまとめて言って。』


前置きをしながら、式神から取り出したフリップボードで説明する。

なんでボードが都合よく入ってるのかって？…五条先生って無駄な事が大好きなんだよ。うん。

今回はその無駄な事に助けられたけど。


『まず、呪霊の種類について。呪霊は四種類いて、

・普通の呪霊:実在するものに対する負の感情が実体化したもの

・特定疾患呪霊:特定の病気に対する負の感情が実体化したもの

・怨霊:人間が死後呪いに転じたもの

・仮想怨霊:実在しないものに対する負の感情が実体化したもの
　 多くの人が恐怖するものから生まれやすい。

っていう種類に分かれる。』

ちなみに怨霊は弱いのが何体かいたね。問答無用で祓ったけど。

『次は等級。呪霊と呪術師にはそれぞれ四級から特級まである。一級から下は明確な差があるよ。

通常兵器が呪霊に通用する場合の強さだと、

・四級 木製バットで余裕

・三級 拳銃があればまあ安心

・二級(準二級) 散弾銃でギリ

・一級(準一級) 戦車でも心細い

・特級 クラスター弾での銃弾爆撃でトントン

で、更に呪術師は呪霊と同等級に勝つのが当たり前だから…二級術師は二級呪霊に当たり前に勝てるし、二級術師の実力は一級呪霊と同じってこと。』


『あーもうやだ。疲れた。何もしたくない。(説明終わり。質問は？)』


あ、逆になったな。…もういいや(思考放棄)


「……質問いいかな？」


『どーぞー』


ちなみに説明終わった瞬間机に上半身くっついてる。もう座るのもめんどくさい。むり。早く帰って寝たい。

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