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第四十九話 新たなシーズン ページ7

流譜「あれ?」

挧流「勇利去年の・・・」

流麗「全日本って・・・・」


そう勇利はその全日本で11位を取ってしまった。

この事はもちろんAも知っている。


西郡「そっか・・・地方ブロック大会でなきゃじゃん・・・」


ヴィクトル「何々?」


なぜヴィクトルには通じていないのか、ご存知の通り

勇利とヴィクトルの会話は英語である。


勇利「いや・・・国内大会の話なんだけど・・・・」


全日本で負けたことでシード権がなくなり、国内大会から出なければならない。

西郡は余裕だろと言うが、勇利本人はどうだろう。

すこし固まっている。


流麗「あーでも、福岡の南君が出るよ!ほら、全日本で勇利に勝って

若手ナンワー1って言われている、九州のホープ!南 健次郎!」



そっか・・・・

自分はもう終わった12月から半年以上経ったんだ・・・・



いつのまにか一日が、かなり過ぎていた。

ヴィクトルと一緒に練習していると、こんなにも早いなんて勇利は思っていなかった。



いままでずっと、Aと一緒に戦ってきたつもりだったけど

内心はほとんど一人だった。

あれだけ優しく、僕を包んでくれたけど。

でも、ヴィクトルが現れて、変わった。

昔と変わらないもの。

変わってしまったもの。

すべてが新鮮に飛び込んでくる

失ったものをもう一度手繰り寄せることはできないかもしれないけど

なにがそこにあったのか・・・


今は



よく見える。





静かなリンクの上に勇利は美しく。

そこに立つ。

その振り付けは、まるであの時の勇利。

一人の時の勇利。

手でその気持ちを表現し。

体でその時の一人を表す。




その間にもロシアのユーリもどんどん美しくなっていく。

それはAも見ている。

どんどんプリマらしくなり、15歳には見えないぐらいの美しさで

リンクの上で滑る。

ライバル同士の二人の居場所が違えども

どんどん成長していく。



勇利達の競技人生は短い。

勇利にとって、ラストシーズンになるかもしれない。




ヴィクトルがいつまでいてくれるかも

体がもつかどうかも分からない

だから神様。

どうか今だけ

ヴィクトルの時間を僕にください。


ヴィクトル「勇利、曲名決めてなかったけど、どうする?」


近くにあったボールペンでCDに曲名をゆっくりと書き出す。


ヴィクトル「うん、完璧」



9月、いよいよ、僕とヴィクトルのシーズンが始まる。

第五十話 重み→←第四十八話 発表



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作品ジャンル:恋愛
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雷焔@maimai(プロフ) - 夜月さん» ありがろうございます!やっとのことで更新できる状態になったのでもしよければまた見てくださると嬉しいです・・・。 (2018年8月1日 0時) (レス) id: 294dc2513e (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - この作品とても素敵です、更新頑張ってください、楽しみにしてます。 (2018年2月26日 10時) (レス) id: d9d3338933 (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張って (2017年11月18日 23時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
雷焔@maimai(プロフ) - サカ。さん» ありがとうございます!更新遅くなってますが、宜しくお願いします! (2017年4月17日 9時) (レス) id: 839b7fda83 (このIDを非表示/違反報告)
サカ。(プロフ) - 毎回楽しみに拝見させていただいてます。頑張ってください! (2017年4月13日 22時) (レス) id: 124ecf5c44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雷焔@maimai | 作成日時:2017年3月20日 17時

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