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第四十五話 信じる ページ3

しまった、ヴィクトルに切れてしまった。

自分の心の中は罪悪感に溢れ・・・・


勇利「す!すいません・・・!!今のは・・・自分に対して・・・あの・・・」


あわててヴィクトルに謝る。


ヴィクトル「いや・・・恋人いなかったんだな・・・勇利は・・・」


その後、ヴィクトルにどこか行こうと誘われても断り・・・・

お風呂入ろうと誘っても逃げてしまい・・・・

いつもどうりに一緒に寝ようと誘うと、いままでより無口で扉を閉める。

そして一日が過ぎた。


練習時間にも来なかった勇利。

ヴィクトルは一人でリンクの上に立っている。




勇利「耐えられない!!この罪悪感!!!!」


と思った瞬間、勇利の部屋の扉がおもいっきり開く。

すごい顔でヴィクトルがコチラを見ている。


ヴィクトル「おはよう勇利、海にでも行こうか」


とものすごく笑顔で僕を誘う。

Aさん、ヴィクトルの笑顔が怖いと思ったのは初めてです。




海に来た二人は浜辺で座り、空を見上げる。

空にはウミネコが飛んでいるが・・・・


ヴィクトル「あぁ・・・カモメだ!」


勇利「ウミネコです」


すぐに訂正しなおす。

気持ちを晴らそうと、ヴィクトルは海に誘ったとおもうけど。

まだ気持ちは晴れない。


ヴィクトル「この街に来て、朝早くカモメの声を聞くとサンクトペテルブルクを思い出すんだ。

あの街を離れるなんて、思ってもみなかったからな・・・カモメの鳴き声なんて気にも止めて

なかった。勇利はそんな事ない?」


少しだけ間が開いたが、一応勇利は答える。


勇利「デトロイトにいた時やたらグイグイ話しかけてくる女の子が居て、ある時リンクメイトが

事故に会って僕、とても不安で・・・・病院の待合室でその子と待ってたとき、慰めるように

抱きしめてくれたその子を無意識に突き飛ばしちゃったんです・・・・」



なんであの時はAが踏み込んでも大丈夫だったのかな・・・・

今もそうだ。


ヴィクトル「ワォ・・・・なぜ?」


勇利「動揺してるって思われたくなくて、心の中まで踏み込まれたみたいでとても嫌だった。

その時気がついたんだ。ミナコ先生も西郡も、優子ちゃんもうちの家族も、

弱い僕を、弱い人間として扱ってなかった。ちゃんと成長出来るって信じてくれて、

心の中まで踏み込まないでくれたんだなって・・・」


でもAは違う・・・・

成長できると信じてくれて、小さく踏み込む。

そして、僕をここまで連れてきてくれた。

第四十六話 踏み込め→←第四十四話 まだ見つからない



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作品ジャンル:恋愛
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雷焔@maimai(プロフ) - 夜月さん» ありがろうございます!やっとのことで更新できる状態になったのでもしよければまた見てくださると嬉しいです・・・。 (2018年8月1日 0時) (レス) id: 294dc2513e (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - この作品とても素敵です、更新頑張ってください、楽しみにしてます。 (2018年2月26日 10時) (レス) id: d9d3338933 (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張って (2017年11月18日 23時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
雷焔@maimai(プロフ) - サカ。さん» ありがとうございます!更新遅くなってますが、宜しくお願いします! (2017年4月17日 9時) (レス) id: 839b7fda83 (このIDを非表示/違反報告)
サカ。(プロフ) - 毎回楽しみに拝見させていただいてます。頑張ってください! (2017年4月13日 22時) (レス) id: 124ecf5c44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雷焔@maimai | 作成日時:2017年3月20日 17時

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