６世 ページ6
無理やり目を覚ます
初日から遅れるわけにはいかない
「んぅ、」
ベットから出ようとすれば、抱き着いて離さない女の子
起さんように行かんとかわいそうやな
バイトの子がいるとはいえ、毎日営業しているからだいぶ疲れてるだろうし、その上俺の心配で連日気を揉んでたみたいだし
はぁ、行きたくねえなあ
Aちゃんとぬくぬくしてたい
…いや、だから！
ちゃうって
今のは不可抗力やん
「よいしょ」
やっと抜け出した
もう心臓もたんわ
これから俺が行くのは軍部
この国の軍事関連を司る場所で、トップはグルちゃん
俺の現在の所属はげどちゃんの隊になるから、畜産農産管理を行う所謂農業隊
「遅かったね」
「えっ」
集合は日の出前だ
まだ日が出てない
…なくはないけど
ちょっと日が出たくらいの時間なら問題ないやんか
「じゃあみんな、今日もがんばろっか」
「「はい！」」
俺を一瞥したげどちゃんが鼓舞すると大きな声で返事をして動き始める隊員たち
あれ、これ俺は？
何すればええんやろ
「だいちゃん、ぼさっとしてないで手伝って」
「いや、何すればええん？」
ああ、そっかと言いながら少し悩んだげどちゃん
素人ほど使えないものはないよな
何でこんな早くに来たかわからんやん
昨日のパスタうまかったなぁ
「俺と一緒にサイロからえさもってこようか」
「サイロってあれやろ？牧草とか腐らせとくやつ」
「んー、腐らせるじゃなくて発酵だけど。まぁ側から見たら似たようなもんか。よく知ってたね」
なんかよく分らんけど、聞いたのは200年前のげどちゃんからだったな
サイロが必要だと思うって、みんなに語って、根負けしたとんちが許可を出したときのげどちゃんの喜び様はすごかったな
「この立派なサイロは、初代様の時代に作られたんだ」
「あー、知っとるよ？作るの手伝わされたし」
「え、初代の時代だよ？」
「俺200年前の人間やで？ちょうどその頃やろ。レンガとか積むの結構大変やねん」
大変やったなぁ
戦争の合間にちょこちょこ作り上げて、やっと完成したらどさどさ草入れるだけ
意味がわからんかったけど、こんなに長く使われるんやったら、頑張った甲斐があったよな
「そういえば、Aさんと上手くいってるの？」
ボーッと台車を押していると投げ掛けられた質問
「バレてはないと思うけど、俺が消えるまでずっと誤魔化しが上手くいくかっていう質問なら、断言はできんかな」
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あるか(プロフ) - ありがとうございます！少しずつ進めていくので気長に待っていてくださると幸いです！！ (2020年8月17日 15時) (
レス) id: 361634c89c (このIDを非表示/違反報告)
優 - 初コメ失礼します！すごい好きです！u_t推しなので最高…！まだ少ししか投稿されてないですが、これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2020年8月16日 3時) (レス) id: 455d9d23ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるか | 作成日時：2020年8月14日 0時
