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「はぁぁ」
「どうしたん？ロボロ」
「ゾム…」
大先生が、Aを先に行かせて吐いた台詞は、俺の心に深く刺さった
Aが200年前俺の全てだったことは確かだ
この世界で生まれた時から、あるいは物心つく前から思い出していたんだろう
Aと遊んでいた幼少期
ただ親が仲よくて、城下町にある店同士の繋がりが大きかった
それだけ
でも
俺は
幼い頃から両想いだと思っていたし、みんなが200年前のことを覚えていることを疑ったこともなかった
だから、あえて確認もしなければ、話に上がることもなかった
『グルッペンが軍のお偉いさんの息子なんやって。似合っとるよなぁ。あいつは昔から変わらんのやろうな』
『ロボロ、そんなに偉い人と知り合いなの？』
『え、？グルッペンやで、知っとるやろ』
『んーん、私は会ったことないと思うよ』
『ま、さか、覚えとらん、の？』
『遊んだことあったのかな。常連さん？』
衝撃を受けた
自分の気持ちとは裏腹に、俺はいつの間にか…
いや最初から、ただの幼馴染で、ただの友達だった
命を預けあった仲間だと思っていたのは、自分だけだったのだ
『ロボロ、お前…覚えてるの？』
『ひとらん…』
初めて、自分の孤独を知っている人に出会った
何も否定せず、静かに話を聞いてくれた
あの時ひとらんが共感してくれなければ、俺はとっくに壊れていた
聞いてくれ
俺の愛する人に、好きな人ができたんだ
聞いてくれ
俺の愛する人は、恋人ができたんだ
聞いてくれ
聞いてくれ
俺の大切な人は
何も知らずに
2人の約束を忘れて
結婚するんだってさ
『ロボロには1番に報告しようと思って！だって、ロボロは私の大切な、幼馴染だから！』
やめて
俺は
そんなふうに思ったことないんや
でも
『よかったな、幸せになってな』
『うん！！』
可愛い妹
そう思うことにした
絶対にバレてはいけない
彼女は俺を兄だと言ってくれているのだから、信用してくれているのだから、それ以上は望んではいけない
何も、望まない
「お前、女々しいな」
「自分でも思っとるんやからやめてや…」
「幼馴染が好きなんてベタな恋してんなぁ？」
「なぁ、ゾム。俺は」
俺のこれは
恋なんて生易しいもんじゃない
「誰よりも、愛しとるんよ」
Aを
運命の人を
これは愛だ
紛れもない、本物の愛だ
ほんまに愛しとるんよ、A
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あるか(プロフ) - ありがとうございます！少しずつ進めていくので気長に待っていてくださると幸いです！！ (2020年8月17日 15時) (
レス) id: 361634c89c (このIDを非表示/違反報告)
優 - 初コメ失礼します！すごい好きです！u_t推しなので最高…！まだ少ししか投稿されてないですが、これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2020年8月16日 3時) (レス) id: 455d9d23ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるか | 作成日時：2020年8月14日 0時
