42番、 ページ44
;
「…や、ま…だ……」
私の視線の先には、小柄の山田よりも小さい、パッと見ただけで「可愛い」と思うような女の子と、
…大きな庭の真ん中でその子とキスをしている山田。
…私は今、自分でもただただ立ちつくしているのが分かる。
「…っ、」
目が、合った。
山田と。
すると山田は、驚いたように顔を上げ、女の子と離れた。
ドアは私の立っているすぐ近くにあり、そこから出てきたその子は、誰がどう見ても分かるくらい、上機嫌のまま私とすれ違った。
庭に視線を戻すと、山田が少し呆れたようにこちらを睨んでいる。
説明しないと、と思い、ガラスのドアを開け庭に足を踏み入れる。
…私、なんなのかな。
理由も説明も聞かず、気付いた時には色々なことを口走っていた。
山「…A、」
「…にしても、こんなとこのド真ん中であーゆうことするって、さすが山田だよねー！やっぱり、場数踏んでるからかな？笑」
山「A、」
「あー、人がキスしてるとこ生で見るって、初めてだー。
山田は、やっぱあんな子が好きなん…」
山「A！！」
「(ビクッ)」
山田が突然怒鳴り、私は怯んだ。
「…な、なに…」
山「…今まで周りにいた女は、根も葉もない話を信じて騒ぎ立てたり、理由も聞いてないくせにその事を決め付ける奴ばっかりだった。
…俺さ、心の何処かで思ってたんだよ。
『Aは、他の奴らとは違う』って。」
「…やま…」
山「…それは、違った。
Aも、一緒だったんだな。
ごめん。
……俺、見損なったわ。」
すれ違いざまにそう言って、私を残して出て行った山田。
私はもう、何がどうなったのか全然分からなくなって、その場に座り込んだ。
…ねぇ、山田。
私ね、みんなが思ってるほど賢くないから、分かんないよ。
…
……
……どうして、そんな悲しそうな顔で言うの。
.
ラッキーアルファベット
X
今日のお守りマスコット
さぼねん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山田涼介愛ing - コメント返しめっちゃ嬉しいです!!本当ありがとうございますｯ！ (2017年10月23日 17時) (
レス) id: bdc8cbeed4 (このIDを非表示/違反報告)
#Rsana(プロフ) - 山田飛鳥です！名前変わりました！ (2017年10月21日 9時) (レス) id: c229a99eac (このIDを非表示/違反報告)
乃木坂☆山田飛鳥(プロフ) - さいこー！です！前にもコメントしたんですが覚えてますか？ (2017年10月14日 17時) (レス) id: c229a99eac (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - すごくおもしろいです！！続き楽しみにしてます!! (2017年10月14日 7時) (レス) id: 2c0a2c7923 (このIDを非表示/違反報告)
山田涼介愛ing - めっちゃおもしろいです!!更新楽しみに待ってますｯ！ (2017年10月8日 23時) (レス) id: bdc8cbeed4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：貴山伊咲 | 作成日時：2017年7月8日 17時
