いいんちょー。

25番、 ページ27

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「…へぇ、じゃあさっきが初めて、か。」


初めてを貰うなんて、いつぶりだろう。


貴「ちょっと！」

「でもさ、さっきはびっくりしすぎてよく覚えてないんじゃない？




…ちゃんとしたやつ、やってやる。」

貴「……は」



ぐいっ、と、ロマンチックとは言えない、強引なキス、をする。

Aは抵抗するけど、さすがに力量はさっきので分かったし、負けるわけがない。




…ねぇ、
えす な人って、抵抗されるほど追い詰めたくなるモンだよ？









…









……









……大分強引にしたよ、笑。
あいつから口開けてくれるんだもん。 『嫌』って言いたかっただけだろうけど。


あーあ、腰砕けちゃってるし。やったこと無いんだろう。
咄嗟に、Aの身体を支える。


貴「……やま、だ…！！」

…いや、そんなトロンとした目で睨まれても。


「…ふふ、どーしたの？

慣れてないのは、今の1回ですぐ分かったわ笑」



…俺がそういうと、Aはだんだん怒りの表情を浮かべて。
少し、涙声？

貴「…っ最低っっ……！！！！！」

俺を押し退けるようにして、走り去っていった。

_+_+_+_+_+_+_+_+

俺は、壁にもたれかかりながら、ずりずりと沿って座る。







…ここからは、俺の独り言。


「…あいつ、声っ……」

嫌、って、言うことは分かっていても……



「…甘ったるい声、出しやがって…」


なんなんだよ。
少しのお気に入り、ってだけなのに、

……理性壊す気かよ。

…あいつのファーストが俺で、良かった。



あーあ、気を付けてたつもりだったのにな。


「…気に入ったを通り越して、







……好き、になったじゃねえかよ。」






A、覚悟しとけよ。

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