いいんちょー。

11番、 ページ12

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？「ねーぇ、何してんの？」



「…ん？」


急に話しかけられたと思えば、男子の声だ。
思わず顔をあげる。









「や…ま、だくん…」


上を向くと、まぁ珍しい美形すぎる顔。



山田「A…さんだよね、勉強？」

「え…あ、うん。
山田くんは…私に何か用？」

初喋りだからね、優しく。
敬語、敬語。





…




そうしてたら、この人、
なんて言ったと思います？






山田「あ、…ふふ。
『涼介様』じゃないんだ。笑」



私が椅子に座って顔を見上げてる所為だとは思うけど。
…なんか、見下されてる気分。


なによ、女子はみんなあなたのことを『様』付けで呼ぶと！？


ふーん、そんなこと言っても、私はなにも知らない。




「…用がないなら戻れ、山田。」


すると、まぁ、最初は驚くよね。
目をぱちくりと。
そりゃでも、自分を隠してるわけでもないし、いい子ちゃんしてるわけでもないし。



すると、奴は、
何故か…






ふっ、と鼻で笑って、また見下して。




…






山田「へーぇ。
…俺にそんな態度でいーんだ。」




…と…


私が座ってて、向こうがこっちに寄ってきてるから、
…近づくのも一瞬なわけで。









…








………









ねぇ、山田、
待って。






…いま、どうなってるの。

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