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指令5《カギヲツカッテ…?》 ページ6

次に手を上げたのは、ガタイのいい男。
金髪の男も平均よりはずっとガタイがいいけど、この男はそれを超えてる。


「オレはバーガーバーグQ太郎(キュウタロウ)や!
野球選手やっとるじゃ! 二軍やがな!」


さすがスポーツ選手。声が大きい。
えっと……名前は……ハンバーガーQタロウ……?
……Qタロウさんと呼ぼう。


「ほわぁ〜……だから大きいんですね」

「193cmじゃ! 力には自信があるぜい」


力自慢の、Qタロウさん。
うん、覚えられそう。

しかし、Qタロウさんを最後として、声を上げる人は居なくなってしまった。


「……他に言いたい人はいないみたいね……。
それじゃーサラちゃん。
詳しく話を聞きたい人に色々尋ねてみてくれるかな」


サラは何か言いたげだったけど、金髪の男の「頼んだよ」という言葉で、諦めたようだった。

一段落したのを見計らって、私は隅の方でうずくまって震えている女の子の傍にいく。


「……ねぇ……貴女、大丈夫……?」

「……あぅう……?」

「……私が傍にいるから、まずは落ち着こう?」


女の子はコクリと頷いてくれた。
震えも、さっきよりはマシになっている。


(……どうやら、少し気が動転していたみたい。
この様子だと、話くらいは出来そうかな)


そうしている内にも、サラは色んな人から話を聞いていて、こっちの方に歩いてきていた。


「大丈夫……?」


やはりサラもこの女の子が心配なのか、優しく声をかける。

女の子は少しずつではあるけど落ち着きを取り戻してきていて、あと少し待てば話を出来そうな程回復していた。


「……サラ。
この子の先に、私が話す……って言いたいけど、兄さんから大体は聞いてるよね……?」

「ああ……聞いているが、念のためアイにも聞いておきたくてな」

「分かった。答える」


サラのネチネチした質問が始まった。


「ええと……まず、本当にあの人(カイさん)と兄妹なのか……?」

「うん。……結構似ていると思うけど……」

「確かに、言われてみれば……。
それじゃあ、ここに来るまでのことは? 私やジョーと一緒だったよな?」

「私もあの時、サラの家に入った。でも、ストーカーがいたら、って思って……家から出て……気付いたら、ここにいた」

「ここに来てからのことは……?」

「最初の試練を受けた。内容は……ベッドにくくりつけられてて……」

「……?!
鍵を使って、外に出ろってやつか?
パートナーは……?」


サラの様子がおかしい。

どうしたの? サラ……?

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水菜 燁(プロフ) - Rinoko*@名前変えたいが名前が思いつかんさん» 私、妹設定が大好きなんです……!コメントありがとうございます、とても嬉しいです……!更新、頑張りますね! (2023年5月9日 7時) (レス) id: 8fb4aadd0c (このIDを非表示/違反報告)
Rinoko*@名前変えたいが名前が思いつかん(プロフ) - うわん妹設定めっちゃ好きです……文章も凄く読みやすいですね…!無理しない程度に更新楽しみにしていますー! (2023年5月9日 0時) (レス) id: 71db0bbe64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜 | 作成日時:2023年5月8日 0時

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