最終話 ページ8
Aside
「イチャイチャしてないで早く報告書を出せ、2人とも」
「『ん?』」
太宰さんと一緒に椅子に座ってだらけていると、国木田さんが来る。
ちらちらとこちらを見ながら怒鳴ってくる。
「眩しすぎて直視出来ないって、国木田君はシャイだねぇ」
「シャイではない!公衆の面前で破廉恥な行為をするなと言っている!」
「えー」
国木田さんは怒ると鬼と化するので、そろそろ従っておこう。
「Aさん!駅前の甘味処に新作が入ったらしいですわ、後で食べに行きません?」
『え、行く行く!ちょっと待ってねナオミちゃん、すぐ支度』
「A!先に報告書を出せ!」
『太宰さんがやっておいてくれるって』
「え、私そんなこと言ってな」
『太宰さん超イケメン、優しくてかっこよくてさり気ななくエスコートとかしてくれるし笑顔は可愛いのに真面目な顔は超かっこいいし、私の好きな物とか全部覚えててくれ』
「楽しんで行ってきたまえ、A」
太宰さんが褒められ慣れてないことを利用する。
もう何回も使った手なのに、まだ慣れないのかこの人。
「というか、今日行くのは駄目だ。今から仕事だ」
『皆で?』
「ああ、虎探しだ」
「虎?動物園から逃げ出しでもしたんですの?」
虎……
「さぁな、兎に角探せと軍警からの依頼だ」
『そうなんですか!じゃあ探しに行ってきます!ナオミちゃんまた今度ね!』
「あ、おい待てA!」
「私も行ってきまーす」
「太宰ィィィ!報告書が先だァァァ!」
怪奇ひしめくこの街で
変人揃いの探偵社で
これより始まる怪奇譚
これが先触れ
前兆し____
私の夢物語が、また始まる。
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ゆくら(プロフ) - ありがとうございます! (2019年5月7日 6時) (レス) id: c78b11d060 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - ゆくらさん» わわ、ホントですか!?めっちゃ嬉しいです!長めになるので本編の方で書きますね! (2019年5月6日 17時) (レス) id: 197fba33a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくら(プロフ) - この続編、私書いてみたいんですけど、設定もらってもいいですか? (2019年5月6日 15時) (レス) id: 9352010f92 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - りんさん» そうでしたか!今回も素晴らしかったですよ〜、早く読めるといいですね! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 197fba33a1 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読んでない(゜ロ゜) (2019年5月1日 16時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年4月6日 15時