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64話 ページ2

呼び出されたのはあの廃病院。


「この銃、どうやって安全装置外すの?」


太宰が拳銃を弄っていた。


「そんなことを聞くために俺を呼び出したのか?」


俺は呆れながら安全装置を外してやる。


Aはというと、いつもの巫山戯た雰囲気はどこへやら、そわそわしていた。


「私、あの武器商人達が《蒼の使徒》とは思えないのだよね」


はぁ?


「犯人の目星がついているとでも言うのか」

「うん」

「それは誰だ!」


太宰の表情は変わらない。


「A、おいで」

『?』

「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ、私がついてる」

『別に怖いわけじゃ』

「嘘だね、君は時々そんなふうに怯えを見せる」


Aを自分と同じ椅子に座らせ、後ろから優しく抱きしめた。


……俺は何を見せられているんだ。


「で、犯人は」

「もうすぐ此処に来るよ」


そんな、真逆。


『……足音』


入口を見る。


そこに現れた人物に、俺は頭の中が真っ白になった。


「こんな所で何やってンだよ、眼鏡」


六蔵少年。


こいつが《蒼の使徒》……!?


確かに動機はある。俺を恨む動機が。


「六蔵君、君は……私のメールを覗き見たね?」


こいつが真犯人に送ったメールをハッキングで見て、それでここに……?


その時、1発の銃声。


俺の隣にいた六蔵が弾かれたように倒れる。


太宰もAも、勿論俺も、銃など構えていない。


「申し訳ありません、国木田様」


ーーーーーーーーーーーー
読んでいただき、ありがとうございます。


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風寧。

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ゆくら(プロフ) - ありがとうございます! (2019年5月7日 6時) (レス) id: c78b11d060 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - ゆくらさん» わわ、ホントですか!?めっちゃ嬉しいです!長めになるので本編の方で書きますね! (2019年5月6日 17時) (レス) id: 197fba33a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくら(プロフ) - この続編、私書いてみたいんですけど、設定もらってもいいですか? (2019年5月6日 15時) (レス) id: 9352010f92 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - りんさん» そうでしたか!今回も素晴らしかったですよ〜、早く読めるといいですね! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 197fba33a1 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読んでない(゜ロ゜) (2019年5月1日 16時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風寧 | 作成日時:2019年4月6日 15時

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