忍び寄る恐怖？ ページ19
烏丸日和「……えっ？」
頭が追いつかないのか、教室に二人が取り残されるくらいの少し長い沈黙のあと、目を点にしていた烏丸君がやっと声を出してくれた。
A「親戚ぃ…達…が、今日から住むらしいのだけれど、今朝、色々と説明してないで出てきちゃったんだ。
それで、帰らなきゃいけないのだけれど、せっかくご飯誘ってくれたしって思って！」
王様達、多分凄くお腹空いてるよね…。
皆で食べれば美味しいし多分大丈夫！と思い、とりあえず勢いだけで誘ってみる。
烏丸日和「えっ、あっ、その、む、しろ、行ってもい、いの？？？」
A「きっと、何とかなる！
急がなきゃだから、ちょっと走るけど大丈夫？」
烏丸日和「はい、大丈、夫、です」
A「じゃあ、行こう！」
私はミサンガのしている方の手で鞄を持つと、反対側の手で烏丸君の手を引いて
教室を急いで出て廊下を音を立てないように静かに走り、昇降口で烏丸君の手を離し二人共靴を履き替え正門を走り抜ける。
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学校から急いでやっと我が家に辿り着き、息を整え門に手をかけようとする。
烏丸日和「はぁ…はぁ……ここが、Aさんの、家！？」
膝に手をつき汗を流しながら私の家を見上げ、少し声の大きかった烏丸君に対して
私は手で口を塞ぎ顔を近づけ、ミサンガをしている手を自分の口の前に人差し指を立て、小声で忠告をする。
A「烏丸君、悪いんだけれど静かーに行動して欲しいんだ。」
今何となく、本当に何となくだけれど…
私、多分王様達に見つかったら勘だけれども、良くない気がする…！
理由は自分でもよくわからないけれども！
苦しかったのか烏丸君は首を縦に何度も振る。
私は彼から手を離し、門をゆっくりと音を最小限に抑えつつ開き烏丸君を招き入れ、門を閉ざす。
門から玄関までの道を音を立てず、慎重に歩き家の玄関に辿り着く。
私は家の鍵を手にすると、鍵穴に差し込み静かに回し手応えを感じるとドアノブに手をおき、ゆっくりと右に回し扉を開ける。
中を覗くと薄暗い廊下が見え
烏丸君に視線を移し互いに頷くと、足音を立てずに侵入し扉と鍵をゆっくりと閉め、私も烏丸君も靴を脱ぎ薄暗い廊下を進む。
すると、烏丸君が小声で話しかけてきた。
烏丸日和「Aさん、本当に…その、親戚の人っているの？
静かすぎて、人がいる気配がしないんだけど…」
確かに……彼等は何処に居るのだろう？
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エリ(プロフ) - とても面白いです、続き楽しみにしてます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - やばい。この小説好き... (2019年3月14日 13時) (レス) id: b694bcfcdf (このIDを非表示/違反報告)
狼さん(プロフ) - ディオスさん» なるほど。理解しました。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 91f111e327 (このIDを非表示/違反報告)
ディオス(プロフ) - 狼さんさん» ですので、個人的な解釈では標準語も場合によっては話せると感じましたので、標準語で喋っている場面があります。長文失礼致しました。 (2018年9月30日 8時) (レス) id: bacfa85028 (このIDを非表示/違反報告)
ディオス(プロフ) - 狼さんさん» コメありがとうございます。FGOで実装されております岡田以蔵と同じにはしております。見た目に関しては第二再臨のお姿。標準語なのは6月に開催された帝都イベの際、岡田以蔵が実際に「ごめんください。こちら坂本さんのお宅で？そりゃあ好都合」と話し、それを参考に。 (2018年9月30日 7時) (レス) id: bacfa85028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ディオス | 作成日時：2017年11月22日 2時
