これが変身！ ページ15
エルキドゥ「それじゃあ…僕は帰るけれど、その前に１つだけ伝えておきたいことがあるんだ。」
そういうとエルキドゥさんは、手招きをして私を廊下に呼び出そうとする。
私は、委員長のほうに視線を向けると、微笑みながら頷いてくれたのを確認して廊下に出た。
そして、教室から死角になる階段のそばで用心の為か耳元に、その陶器のような美しい唇を近づけて内容を聞かせてくれる。
エルキドゥ「A…この学校には魔術師が潜んでいるみたいだね。」
A「魔術師……ですか？」
エルキドゥ「うん。
少なくとも学校の一部に結界を張っているみたいなんだけど、そこから魔力が溢れているから用心しておいた方が良い。」
今まで学校で何かしらの異変が起こったことなどはなかったのに……。
驚きを隠せずにはいたものの、エルキドゥさんは学校で注意すべきことを一通り教えてくれた。
エルキドゥ「これで注意すべきことは全部かな…。それじゃあ……僕は戻るよ。」
そう言ってエルキドゥさんは、私の手首を掴むと白色と緑色が交差したミサンガに変容した。
A「えっ？えっ！？」
私が混乱していると、ミサンガ姿のエルキドゥさんが喋る。
エルキドゥ「君に何かあったらいけないからね。ここで見守っていたいんだけど……何か不都合でもあるかい？」
A「いや、全然大丈夫なんですけれども…何と言うか、エルキドゥさんって、ほのかに温かいんだなぁと思って」
エルキドゥ「そうなのかい？」
正直、端から見ればミサンガに話しかけている危ない人である。
大事な話も済み腕にエルキドゥさんを着けて教室に戻るとクラスは相変わらず騒がしいまま、そして私が席に着くと隣からアニメのような甲高い声が私に向かって攻撃的に飛んできた。
桜庭美香「あれー？Aちゃん、戻ってきたんだ！気づかなかったよー！」
A「気づかないほうが静かに戻れて嬉しいから良かった！ありがとう！」
私が素直に感謝の言葉を述べると、先程まで満面の笑みだった桜庭さんの顔が一瞬だけ真顔になったのを私は見逃さなかった。
桜庭美香「そうなんだー。ていうか、さっきの人本当に親戚なの？」
A「うん？ソダヨー！」
つい、棒読みになってしまうくらい痛いところを突かれ
桜庭美香「えー？信じられないなー！」
A「ドシテー？」
桜庭美香「だってーAちゃんの親戚にしては綺麗すぎるじゃん？」
《普通以下》の容姿である私に対して、最もな意見だと感じる。
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エリ(プロフ) - とても面白いです、続き楽しみにしてます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - やばい。この小説好き... (2019年3月14日 13時) (レス) id: b694bcfcdf (このIDを非表示/違反報告)
狼さん(プロフ) - ディオスさん» なるほど。理解しました。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 91f111e327 (このIDを非表示/違反報告)
ディオス(プロフ) - 狼さんさん» ですので、個人的な解釈では標準語も場合によっては話せると感じましたので、標準語で喋っている場面があります。長文失礼致しました。 (2018年9月30日 8時) (レス) id: bacfa85028 (このIDを非表示/違反報告)
ディオス(プロフ) - 狼さんさん» コメありがとうございます。FGOで実装されております岡田以蔵と同じにはしております。見た目に関しては第二再臨のお姿。標準語なのは6月に開催された帝都イベの際、岡田以蔵が実際に「ごめんください。こちら坂本さんのお宅で？そりゃあ好都合」と話し、それを参考に。 (2018年9月30日 7時) (レス) id: bacfa85028 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ディオス | 作成日時：2017年11月22日 2時
