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「……やっばい、お腹空いた」
久々にお昼まで寝てやろうと思ったのに、お腹が空いて眠れない。目を開けたら全然まだ10時。
朝ごはん食べないとダメな体になってしまったなんて…。
辟易しながらも重たい身を起こし、洗顔と着替えを済ませ、キッチンへ向かった。
午後には市役所とスーパーの買い物に…。
今日は確かあっちのスーパーの方が卵安かったような…。
いやでもポイントはいつものとこの方が……。
あーだめだ。お腹痛い。
主婦ならではの考えも今は生理痛に妨げられ、全ての気力が奪われていく。
適当に余ってる野菜で炒め物でも作ろう。
どうせ夜は1人なんだし。
そう思いキッチンへ向かうと、眼鏡をかけた男が作業をしていた。
彼は私を見るや否や、パッと顔を明るくして笑いかけた。
…顔だけは良いんだよね。あと声。
「おはよう。カプレーゼ作ったんやけど食べる？」
「料理出来たの？」
「それなりには」
しかもカプレーゼって、センスの塊じゃないか。
言いたいことは色々あったが、食べるとだけ返事して、食卓に着いた。
間もなくして目の前に置かれたカプレーゼに息を飲む。
さながら三ツ星レストランの出来栄えに目を何度も瞬きをした。
こんなの、絶対美味しいじゃん…。
「い、いただきます」
「どうぞー」
「＿＿ん、おいしい…」
トマトの酸味とバジルの爽やかな風味が口内に広がり、
チーズのもっちりとした弾力とクリーミーな口溶けが更に美味しさを引き立てている。
なに、これ。こんなの、初めて食べる。
彼に悟られないよう小さく感動する。
ふと、正面からクスクス笑い声が聞こえるなと思い顔を上げると、頬杖をつく彼の目が弧を描いていた。
「な、なに笑ってるの、」
「可愛いなぁ思って。美味い？」
「ホスト口調いいって。美味しいけど」
「やから俺ホスト辞めたって、」
口元の笑みは崩さないまま、眉を顰めて力なく息を吐く。
どうしてこの男がそんな苦しそうな顔をするのか私には分からない。
「ご馳走様。…今度からはたまに作ってよね」
「！
んはは、Aちゃんの為なら60歳になっても毎日作れるわ〜」
「3ヶ月で綺麗さっぱりお別れです」
「やっぱダメかぁ」
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チワワ(プロフ) - Sideだと思いますsaidじゃなくて (12月7日 1時) (
レス) @page10 id: 98e7d80620 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - すっごく面白くて何度も見てます！！！更新楽しみにしています！！ (2023年3月27日 10時) (レス) @page14 id: b5c83b1559 (このIDを非表示/違反報告)
4 - 凄く面白いです〜これからも頑張ってください💗 (2023年2月26日 23時) (レス) @page11 id: 764f1e81ac (このIDを非表示/違反報告)
ぱそぱそ - 最高1位もおめでとうございます！！ (2023年2月25日 21時) (レス) id: 681f5dec5d (このIDを非表示/違反報告)
ぱそぱそ - 新作嬉しいです！他の作品とは雰囲気が違っていて、でもすごく面白いです！5年間の詳しいエピソードだとか、fwの思いだとか……続きが楽しみです！！🥰 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 681f5dec5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃瀬 | 作成日時：2023年2月24日 18時
