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「れい、…？」
彼が名乗った名前を、目を細めながらも思い出すように口にし、記憶を辿っていく。
徐々に鮮明になる幼い頃の記憶と彼の姿に、あっと声が出る。
そうだ、小学校の時、一瞬だけ近所に引越してきた男の子だ！
「レイ！？本当に、レイなの？！」
「思い出してくれた？」
「え、どうしたの？海外に行ったんじゃないの？
あっいや違う、えっと、元気だった？」
「あはは、慌てすぎ。
僕も色々と話したいんだけどこの後予定が…。
Aとまた出会えて良かった」
レイは変わらない優しい目で謝った。
心が温かい色に染まって溶けていくような気がした。
とんでもなく懐かしい。
同窓会の案内状にある学校の名前や、元クラスメイトの名前を見た時よりもずっと懐かしくて、小さい頃の光景がキラキラ輝いて見える。
「連絡先交換しない？」
「もち＿＿」
ろん、と言いかけたところで、背後から何者かに引っ張られる。
引き寄せるように腰に回された腕や、ふんわり香った匂いに覚えがあり、何故か落胆してすぐ横にある顔を見上げた。
レイを見て苦りきった表情をする彼にレイは戸惑いを隠せていなかった。
「その人は…？」
「Aちゃんの旦那です」
私が答えるよりも先に、彼が答えた。
その声色はとてつもなく不愉快を放っている。レイ相手に何をそんなに威嚇しているのか。
レイもレイで感情の読み取れない笑みを浮かべて何がしたいんだか。
「ナンパじゃないから。昔の友人だから」
「…友人？」
「旦那さんがいるなら連絡先は難しいかな」
「まさか。妹さんやおばさんの話も聞きたいし」
彼の腕を振り切って、私はレイと連絡先を交換した。
アイコンが白猫の写真で思わず笑ってしまった。
昔、私の家で飼っていた犬に手を噛まれてから、レイは猫好きになってしまったんだ。それもかなりの過激派。
交換を終えて、レイとは手を振って別れた。
終始爽やかだったなー、懐かしかったなーと余韻に浸っていると、右肩に重みがかかった。
彼の頭だと理解するまでにそう時間はかからなかった。
「あかんって、それは…流石に」
「な、何が…。別に、友人と連絡先くらい良いでしょ…」
「それでも嫌なんよ。Aちゃん、可愛ええし」
「はぁ？……ワケわかんないこと言わないで。帰るよ」
「あぇ、ちょっと待ってAちゃん」
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チワワ(プロフ) - Sideだと思いますsaidじゃなくて (12月7日 1時) (
レス) @page10 id: 98e7d80620 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - すっごく面白くて何度も見てます！！！更新楽しみにしています！！ (2023年3月27日 10時) (レス) @page14 id: b5c83b1559 (このIDを非表示/違反報告)
4 - 凄く面白いです〜これからも頑張ってください💗 (2023年2月26日 23時) (レス) @page11 id: 764f1e81ac (このIDを非表示/違反報告)
ぱそぱそ - 最高1位もおめでとうございます！！ (2023年2月25日 21時) (レス) id: 681f5dec5d (このIDを非表示/違反報告)
ぱそぱそ - 新作嬉しいです！他の作品とは雰囲気が違っていて、でもすごく面白いです！5年間の詳しいエピソードだとか、fwの思いだとか……続きが楽しみです！！🥰 (2023年2月25日 21時) (レス) id: 681f5dec5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃瀬 | 作成日時：2023年2月24日 18時
