例えばのお話

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あーーっもう！ほんと数学って意味わかんない！
ちょっとよろしくない点数が積み重なったから
補習受けさせられて頭はもう限界！


しかも雨降ってるじゃん……
誰か置き傘してないかなー？

昇降口で靴を履き替えながら辺りを見回していると、そう遠くないところに見慣れたカバンを見つけた。
最近つけたリングが揺れている。


お、那須じゃん！いれてもら……お？


隣には既に先客がいてひとつの傘を分け合っていた。

龍「隣のだれだ？」

那須と同じくらいの背格好。
あ、傘傾いてんの気づいて直してる。それでも少しすると那須はもう1人の方に傾け始める。

運良く置き傘をみつけて、2人の後を追おうと思ったけど、、



顔近いよ2人して！もう俺入れないじゃん！
まじでだれあれ！
那須ってば彼女いるんじゃないのもう！

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