例えばのお話

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廊下で電話してる那須をみた。


那「うん、うん。じゃあ待ってるよ」

龍「誰と電話してんのー！」

那「うおっ、龍我！」

龍「なぁー今日の放課後遊びいこーよ！」

那「……わり、今日塾あるから！」


うそ。那須ってば、嘘つくとき首触る癖自覚してないのかな？
俺でも気づいたのに。



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最近、那須がつれない！！
昼休みも放課後も休日も！

勉強教えてくれたり、遊びに出かけることもあったのにそもそも教室にいないし！
彼女？？今までいなかったのが不思議だったけど……



龍「藤井くーーーん！」

藤「今度はどしたの？」

いつも話を聞いてくれて頼れる藤井くんに
相談しにきた！

藤「……なるほどねえ。で、龍我は寂しいんだ？」

龍「そう！彼女いない方が不思議だったけど、
出来たらできたで遊んでくれなくて……」

藤「んー那須が付き合ったなんて情報聞いてないけどなー。直接きいてみたら？」

龍「え！藤井くんってばせっかち！
そんなすぐ聞けたら今悩んでないもん！」

えーーって言いながらも
笑顔の藤井くんはやっぱり優しい！
顔も知らない誰かに那須をとられたの悔しいな……。

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