今日:30 hit、昨日:11 hit、合計:77,404 hit
小|中|大
〃 ページ34
.
君は泣き止んだ。
顔色は良くなったのに瞳に色が戻らない。
俺はソファーに、君をソファーの下に
ドライヤーで乾かす。
「寒くない?温かいもの持ってくるね」
浮かせた腰は君の手によって戻される。
上体を捻り俺の方を向く。
目は合わない。
あ、目が合った。と思ったら
君はソファーに乗ってきて膝に跨った。
「なす。ずっと言えなかったけどね、俺、お前じゃなきゃダメなんだ。
1人にしないで」
俺の首に腕をまわし縋り付く。
こんな君を放っておけるわけないじゃん。
「俺もずっと言ってなかったけど、お前のこと離してやれないくらい恋してるんだよ」
外はまだ雨脚が強いみたい。
あの中走り出した君を追いかけて良かった。
少しずつ、着実に君に愛を届けるから
不安にならないように。
君が顔を上げて真正面で見つめ合う
良かった、瞳に色が戻ってる。
君との距離が縮まって、
君は俺の下唇をやわく噛む
そんな君の可愛らしい行為
俺は深いキスを君にあげる。
「んん、っ、ふぅ…、ぁ…」
臆病な君に、愛してるの言葉が
いつか届けばいいな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
155人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:一縷 | 作成日時:2020年5月7日 4時