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〃 ページ30
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那須は風に揺れる茶髪を横目に映していたが正面で捉え、右肘を手すりに乗せ頬を右腕にくっつけるような気だるげな姿勢をとりつつ、浮所の顔にかかる髪を左手で耳にかけてやる。
「ん?」
「お前、そのままでも可愛いよ」
「…………ふふっ知ってる!!」
目を細めて元気いっぱいに笑う浮所。
「ほら!早くもどろ!」
那須の手を引いて空き教室を出ていった。
in廊下
「……なぁ、耳赤いけど笑」
「お前が可愛いとか言うと思わなかったの!」
「えーー俺だって素直な時ありますう」
「レアじゃん!!」
「来週は気合いいれろよー?」
「もう!わかってるって!
格好いい那須くんの隣に相応しい格好するから!」
「え、女装のまま回るの??」
「だって俺売り子だし??ダメだった?」
「……変じゃなければいいよ」
「じゃ女の子で回ろーっと!」
浮所くんには甘い那須くんでした。
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作者名:一縷 | 作成日時:2020年5月7日 4時