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少しづつ会話が出来るようになって
秋頃だったかな?
突然の雨で立ち往生してたら
那須さんから話しかけてくれて
俺の事認知してたのは恥ずかしかったけど
嬉しさもあった
傘の貸し借りをきっかけに
同じ高校生で進学校に通ってること、学校は学ランでもっとうるさいこと、本が好きでバイトを始めたこと、それと、
「浮所くん、格好いいからすぐ覚えたよ」
そう言ってくれたこと
たくさん話せて、その時間が俺にとっては大切だった
俺、欲張りだからさ
今の店員とお客さんっていう関係じゃ物足りないんだ
だから、もう少し踏み込んでみてもいいかな?
彼の隣にいたいっていうのは
多分恋心
でもそんな事言ったら驚かせちゃうし困らせちゃう
困らせる事はしたくないから、
この気持ちにはまだ蓋しておくね
バイトが終わる時間帯、外で彼の姿を待つ
「浮所くん!ごめんね、待たせちゃったね」
「いいんです!それより、話したいことあって」
「うん?どうしたの?」
「……ふぅ。(よしっ!)
連絡先交換してくれませんか!」
初めて話しかけた時とは真逆
勢いでかけた言葉たち
それでもいいや
まずは、友達から始めてもいいですか
✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
??ver.
お店にキミが来た時、
俺の一目惚れが始まった
話しかけてくれた時はすごくびっくりした
傘を貸した時は俺の心臓飛び出るんじゃないかってくらい脈打ってた
ありがとうって言う浮所くんの笑顔が
また俺の胸を締め付ける
浮所くんの隣にいたいって思ってしまったんだ
だから、もう少し距離縮めてもいいよね?
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作者名:一縷 | 作成日時:2020年5月7日 4時