6頁 這い寄るモノ《破》 ページ7
台に立っているタコワサ将軍と向き合うが、こうして近くで見るとやはり威圧感がすごい。
「ゲームで言うボス戦なのかな、これ」
先程の噛み合わない会話から、なにか裏があるような気がしてきた。
しかし戦場で悠長に考え事をする時間など与えられるはずがない。恐怖心最近薄れてはいたがボス(仮)との戦闘はやはり訳が違う。怖い。目が合うと肺が圧迫されそうなほど心臓が大きく弾む。
身動きひとつ取れないうちに、アタリメさんの声が聞こえる。
「パンチがきよる! 撃ち返すんじゃ!!」
それと同時、突然ロボットの手首の辺りから紫のインクが吹き出る。そしてその勢いのまま拳が飛んで来た。
(撃ち返すって攻撃して返せってこと……？！)
実に当たり前のことだが、パニックになると思考が絡まってわかるものも分からなくなるのだ。
だんだん拳が迫ってくる。背筋が冷たくなる。何とか銃を構え、どうにでもなれと引き金を全力で引く。すると、インクが発射される勢いで拳の勢いが相殺される。そしてそのまま巨大な手が黄色インクに染まり、あっさりとロボットの方に帰っていった。拳は本体に直撃し、その衝撃でロボットにダメージが入る。
「すご、このブキ…」
この武器でなら私もやれる、そんな気がした。
すぐにロボの手は再生され、またインクが溢れる。次の攻撃だ。
「ドリルパンチが来よる！ ひとまず、避けられたしーッ！」
「ドリルパンチまで出るんですかあのロボ……」
パンチが飛んでくる。だが、呑気に一体いくつ機能が入っているんだろう、などと考えていた私はアタリメさんの言葉を聴き逃してしまっていた。
最初、これも同じように撃ち返せばいいだろうと思っていた。思い違いに気がついたのは手がすぐ間近に迫ってきた後だった。
「は……?!」
ぶつかる直前で走り出し、間一髪で直撃は免れたものの、強い衝撃が全身を走る。
「痛っ……」
アーマーが剥がれ落ち、肌寒さとともに足が重くなる。
赤い光がチカチカと瞬きアーマーを修復してはいるが、防御のない間に少しでも攻撃を受ければ恐らくやられてしまうだろう。
(次の攻撃が来るまでに修復が終わって欲しい……！)
しかし、願いも虚しくアーマーの修復が終わらないうちに赤紫のインクがロボットから飛び出る。そして巨大な拳がこちらへ向かってきた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
序破急の3話で終わるかなこれ……
もうしばらくお待ちください。なんならスルーしてください。
がっつりカット入れます。
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ソルシード(プロフ) - りんごさん» ｱｯすみません！消し忘れてました。ご指摘ありがとうございます！ (2022年11月5日 22時) (
レス) id: 4da8726d25 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！ (2022年11月5日 22時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソルシード | 作成日時：2022年11月5日 21時
