14頁 オルタナに眠る、輝く器。それは… ページ15
強化ガラスで一面を覆われた閉鎖空間。その中央にある武器ポッドの上に降り立つと、起動音とともに足元が割れ、目の前に薄型スクリーンが現れた。
『ここから先は関係者以外立ち入り禁止です』
ナビゲーターの『イルカ』の機械的なアナウンスと、ヒーロー装備の表示が出る。そして、その表示に手のひらを合わせるとガラスが左右に別れ、目の前が開ける。少し奥にある、ゲートに手のひらをかざす。中に入るとゲートは閉じ、ゴミを払うため？ の強い風が全身にあたり、カウントダウンが始まる。
カウントダウンが終わると同時、全身が前に打ち出される。着地点にはちょうど1人分のリスポーン地点が置かれている。
凛と張り詰めた空気が全身に刺さる。
『おじいちゃんらしき強い反応、あの扉の奥みたい』
通信機の声からも緊張が伝わってくる
「これ、多分ボス戦ですね」
そうでもなければこんな独立した場所にヤカンなんて作らない、と思う。
『まぁそうやね、3号は知らないけど前もこんなことあったんよ』
前？ 私以外にも隊員がいたと言うの？ そんな話、知らなかった。だけど、何故かするりと納得出来てしまう。そんな微妙な違和感を感じつつもジャンプポイントに乗り、スーパージャンプを行う。
広い、円形のステージ。その上に降り立つと、不意に嫌な予感がよぎる。周囲は不気味な顔を映し出すモニターに囲まれており、そのどれもに酷いノイズが絶え間なく走っている。そして正面には銀行にある金庫のドアの、その巨大版のようなものが佇んでいた。
「待つんじゃ」
静寂を破る、重い鈴のような声が反響して消えていく。そして人影がひとつ、上の方から華麗に降り立った。
「っ、ウツホ、ちゃん…ですね」
私がそう言うと、彼女は少し不思議なものを見るような顔をした？ でも直ぐに取り直して。
「オマエさん、なかなかウデが立つと見える」
――そう、なのかな？
そうでも無い気がするけれど、言葉は確かに私に向けて発せられた。どこか高圧的なような、だけど不快では無い。むしろそれが当たり前であるように受け入れられた。
「ワシらの手下にならんか？ そしたらオタカラを半分くれてやってもよいぞ？ 」
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遅くなりましたごめんなさい
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ソルシード(プロフ) - りんごさん» ｱｯすみません！消し忘れてました。ご指摘ありがとうございます！ (2022年11月5日 22時) (
レス) id: 4da8726d25 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！ (2022年11月5日 22時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソルシード | 作成日時：2022年11月5日 21時
