人生万事塞翁が虎3 ページ32
『おばちゃーん、いつもの〜』
行きつけの定食屋に入り、テーブル席につく。
「あら、みんなお揃いで。ちょっと待ってね。国木田さんと太宰さんは何にします?」
「俺達はいい。だが茶漬けを頼む」
「はいよ、銀さんは宇治銀時丼、Aちゃんはチョコレートパフェ、晋ちゃんはヤクルコね」
「晋ちゃんじゃねェって言ってんだろ」
「晋ちゃんて、かわいい〜」
「殺すぞ太宰」
ちゃっかり国木田に奢ってもらう心算のA達。
敦は運ばれてきた宇治銀時丼を二度見していたが、お茶漬けが来ると目を輝かせてがつがつ口に運んでいく。
『いい食べっぷりだね〜』
「神威には負けるけどな」
「アイツに勝てるやつなんざいねーよ……オイ、ヤクルコもう1本」
『あ、私もショートケーキ追加で』
「Aちゃーん1口ちょーだい」
『先刻まで入水してた人にあげる糖分はありません』
「……はい」
「貴様らいい加減にしろ。さっさと仕事に戻るぞ。
仕事中に突然「良い川だね」とか言って飛び込むやつがあるか。おかげで見ろ、予定が大幅に遅れてしまった」
「国木田君は予定表が好きだねぇ」
「これは予定表ではない!理想だ!
そしてこれには、仕事の相方がじ/さつマニアとは書いていない!」
「ぬんむいえ、おむんむぐ?」
茶漬けを頬張りながら敦が言った。
「五月蝿い、出費計画のページにも、俺の金で小僧が茶漬けをしこたま食うとは書いていない
銀時、高杉、Aいい加減にしろ!」
国木田は新たにヨーグルトだのプリンだのマカロンだの頼み始める3人に怒鳴る。
しかし彼らにとっては何処吹く風。
「んぐむぬ?」
「あ?今日の仕事?軍警の依頼で猛獣探しを……オイAてめェ何勝手に俺のヨーグルト食ってんだ」
『むんうぐう』
「そんな甘ったるいモン食えるか」
「君たちなんで会話出来てるの?」
国木田と敦、高杉とAはお互いに顔を見合わせる。
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風寧 - Юрияさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年6月15日 20時) (レス) id: 20b2ea3bbd (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - どっちも大好きなアニメで読んでいて、とてもニヤニヤしてしました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 筑最さん» ありがとうございます!多そうで意外と少ない(?)組み合わせだと思ったので合体させちゃいました笑 更新頑張ります! (2019年6月11日 21時) (レス) id: 7e3874af1e (このIDを非表示/違反報告)
筑最(プロフ) - うわー好きなやつが合体しちゃったよー嬉し過ぎて泣きそうだよーこれからも頑張って下さい。 (2019年6月11日 0時) (レス) id: 27d7716bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年5月26日 0時