保健室。4

カルテNo.39　重岡 神山　　虹色の夢様 ページ1

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今日の仕事は朝からしげと一緒。

せやから、しげの様子がどんどんおかしくなっていってるのがわかった。


一番最初にあった時は、痰が絡んで喋りにくそうに咳して。
大丈夫大丈夫、なんて言うてたけど時間がたつにつれ咳も酷くなってきた。


二つ目の現場の待ち時間では、寒気するって言い出すし。


三つ目の現場の楽屋では、頭痛くなってきたから寝るー言うて。
しばらくして目が覚めたと思ったら、とろーんとした目でだるそうにして、完全に病人。


身体弱いのはずっと前から知ってるけど、ここまで短時間で具合悪なったらかなりしんどいやろうな。




なんとか仕事を終えて、ふらふらのしげと一緒に帰宅。

熱を計らせると、38.9℃とかなり高い。

長い夜になりそうやなー、とぼんやり考えながら看病の準備を始めた。





帰ってきてから寝っぱなしの彼はちょいちょい魘されてて、見ていて可哀想になってくる。


重「ごほっ、ごほっ… かみちゃん…」

神「起きた？どした？」

重「のどいたい…みずほし、げほっ」


買っておいたスポーツ飲料を手渡すと、ふらふらしながら起き上がり口に含んだ。


重「げほっげほっ、ごほっ」

神「ああ、大丈夫？」


咽せてしまった背中をさすると、まだまだ熱い。
明日、明後日はオフやけど、多分熱は下がりきらんかもな…

なんとかスポーツ飲料を飲み終わったしげを再び寝かせて、冷却シートを貼った。



汗を拭いたり冷却シートを交換したりしていたら、あっという間に深夜。

可哀想なことに熱は上がっとるみたいやし…

出来ることは一通りやりきった。
しげが次起きたときに少しでも熱が下がっていますように。
そう願いを込めながら汗ですぐ張り付いてしまう前髪を撫でた。


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