Prologe ９話 ページ10
「やはり、ない」
『ないです』を連呼しながら学園長は書物を読み漁っている。
Aと学園長は図書室に来ていた。
ここでAの故郷の情報が見つかるかもと思っていたけど……
「世界地図どころか、有史以来どこにも貴方の出身地の名前は見当たりません」
「見当たらない」
学園長の言葉をオウム返しする。
なんとなく予想はついていたけど少し不安になってしまうな。
「貴方、本当にそこから来たんですか？嘘をついてるんじゃないでしょうね？」
なっ！？
「違いますよ！ちゃんと本当のことを伝えてます！私の故郷は世界全体で見ても、有名な場所なのですぐ見つかるはずなんです」
それでも見つかっていないということは……。
Aは学園長が無造作に開いた世界地図を見た。
するとそれはAの知っている世界地図とはまるで違った。
大陸も、海洋も、何もかもが。
「私の知ってるのと違う……」
「ふむ。やはり貴方が別の惑星、あるいは異世界から招集された可能性が最も高いですね」
「やっぱり異世界ですか」
「貴方、ここに来るときに持っていたものなどは？」
持っていたもの。
そういえば私、靴さえ履いてない。
財布もスマホもなくて、ポケットを漁っても何も出てこないし。
まさに『無』だ。
「困りましたねえ。魔法が使えない者をこの学園に追いておくわけにはいかないのですが、貴方のような若者を放り出すのは教育者として胸が痛みます」
学園長、優し___
「私優しいので」
「……はい」
けど本当にこのままこの学園から放り出されたら私はどうすればいいのだろう。
この世界のことを何も知らないし、宿に泊まったりするためのお金もない。
自然と顔が強張っていってしまうAの頭を学園長は「大丈夫ですよ」と言って撫でた。
「学園内に今は使われていない建物があるんです。そこであればしばらく宿として貸し出して差し上げましょう！」
「学園長……」
「その間に貴方が元いた場所に帰れる方法を探すのです」
「学園長〜！！ホントにお優しい！ありがとうございます！」
「ふふ、もっと言ってくれても構わないですよ」
「それはちょっと……」と苦笑いをしながら遠慮しておいた。
早速、Aは学園長の案内でその建物へと向かった。
オンボロ寮との出会いである。
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羅ヰ太郎(プロフ) - この設定めっちゃ好きです！私自身ディズニー大好きで、こんな感じの小説なかったので嬉しいです！続き楽しみに待ってます！ (2021年2月22日 0時) (
レス) id: ca5d2ee34d (このIDを非表示/違反報告)
飴☆彡(プロフ) - 女神(仮)さん» コメントありがとうございます！！ いつも応援してくださって嬉しいです！私のことまで応援してくれて本当にありがとうございます！占いツクール開いてる場合じゃないですね。しっかり勉強します！テスト後の更新楽しみにしててくださいね！！ (2020年8月21日 21時) (レス) id: 916bc40868 (このIDを非表示/違反報告)
女神(仮)(プロフ) - テストですか！！これから一週間半ずっと飴さんのこと応援します！更新をわくわくどきどきしながら待ちます笑 (2020年8月21日 20時) (レス) id: 1b8b100d96 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 女神(仮)さん» コメントありがとうございます！！真っ先に見てくださってるなんてすごく嬉しいです(>ω<)設定も少しこだわっているので最高と言って貰えて本当に幸せです！個性的キャラ達との絡みも楽しく書いていこうと思います！これからもよろしくお願いします(о´∀`о) (2020年8月13日 22時) (レス) id: 916bc40868 (このIDを非表示/違反報告)
女神(仮)(プロフ) - 占ツクを開いたら真っ先に読みにくるくらい大好きな作品です！主人公ちゃんの性格とかディズニー好きという設定が最高です！これからのキャラ達との絡みが楽しみでワクワクしてます笑 体調にお気をつけて更新頑張ってください！(*´-`) (2020年8月13日 21時) (レス) id: 1b8b100d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴☆彡 | 作成日時：2020年8月11日 9時
