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「…まぁ、そんな感じです」

「あいつ絶対自惚れてる」

「話聞く限りセンラさんに惚れてそうやなぁ、その子」

「センラタラシやな!」

「えー、困りますよ。てか、ぶつかって謝っただけで恋に落ちはります?」

そうセンラが私たちに問う
此奴は自分の顔の良さに気づいてないのか

艶がある蜂蜜色の髪に綺麗な琥珀色の瞳
切れ長の瞳が細められて笑う姿はとても綺麗で美しい

ていうか、私と一緒にいる4人みんな美形だな

私たちが黙ってセンラを見つめると、
痺れを切らしたかのように声を上げる

「なんやねん!そんな無言で見んといて!?」

そう叫び、乙女のように両手で顔を隠すセンラ

「いや女子かよ」

浦田さんは私の心の声を代弁してくれたようだ

「てか、その子の名前センラ知っとるん?」

坂田の問いに軽く唸ったあと、

「そいや、知りませんね」

「てことは相手も知らないのかな」

「えー、名も知らぬ青年に恋した女ってやばいね」

「貶すな貶すな」

「アハハー」

軽く笑うと浦田さんに呆れたような目線を送られる

「ほんまにAって俺ら以外には冷たいよなぁ」

「うんうん」

「いや、志麻くんもだよ、頷かないで」

そう私が言うと、志麻くんは不服そうな顔をする

「それに比べて坂田はめっちゃ笑顔ですね」

「愛想良くしとけば後でええしなー」

「うわー、策士」

「うっさいわ!」

でも、仕方ないではないか。人間皆善人な訳じゃない。それはもちろん私もだし、今この場にいる4人も同じだ

でも、その中で唯一信頼出来るのがこの4人なわけだから、心の内をさらけ出したくもなる。嘘偽りなく話せるのはこの4人だけだから。

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作者名:ロン | 作成日時:2020年7月12日 15時

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