魔法16 ページ17
―――ナツメ side
ほぼ毎日、サムさんの所で放課後はバイトしてるからマドルも結構貯まってる
この一年で貯まったマドルは…、お!52万マドルも貯まってるじゃん!後は、学園長から頼まれる掃除とか荷物運びとか簡単な雑用でもお金貰えるからそれも合わせると60万マドル!
ちゃんと、銀行に預けてあるから無くなる心配はありませんぜ!
「ナツメさん、これローストビーフとレタスの窯焼きサンドです!」
「俺は、デラックスメンチカツサンドを!」
主「いやいや、悪いって。自分達で食べなよ」
「「是非貰って下さい!そして、いつまでも笑顔でレオナさんと幸せに!それじゃ!」」
主「…行っちまった」
それからも、他の生徒からサンドを貰いまくり…気付けば卵サンド2つ、デラックスメンチカツサンド3つ、ローストビーフとレタスの窯焼きサンド2つで合計7つ…こんなに食えない
両手いっぱいにしてレオナの元へ向かえば、その姿を見たレオナがため息を吐き頭を抱えた
レ「お前、断るくらい出来ねぇのか」
主「だって、せっかく俺の為にお金を出して買ってくれたんだぞ?何か、貰わないと酷いじゃん?」
レ「一人で食い切れねぇくせに、貰ってきても意味ねぇだろ」
主「レオナも居るから大丈夫だと思って」
レ「何度も言ってんだろ、俺はテメェの作る飯以外は食わねぇ」
主「お前、ここ卒業したらどーすんの?」
レ「テメェを俺専属の料理長にする」
主「マジか」
レ「テメェの料理は、今まで食ったどの料理よりも美味い。どんなに豪華な料理でも、お前の料理の方がずっと輝いてていい匂いがするからな」
主「…へへ、何かそこまで言われると照れる」
レ「…(チュッ)」
主「ん…ぅ…」
レ「飯食うか」
主「うん、残りは夜に食べよっと」
レ「ナツメ」
主「ん?」
レ「あー…」
主「はいはい」
口を開けて待機するレオナの口の中へ作ってきたお弁当の厚焼き玉子を放り込む
もぐもぐと食べるその姿、とても可愛いです!
レオナは努力とかそういった事を嫌う、自分の生まれた環境や周りから忌み嫌われ何をしても報われてこなかった人生を歩んできたレオナにとって、俺の隣に居る事はとても安心して安らげる場所なんだとか
コイツの居場所になれてるんだったら、もうそれでいいっスわ
レオナが、俺以外ともちゃんと向き合える日が来ればいいなぁ
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作者名:抹茶ラテ | 作成日時:2020年6月10日 23時